こまどりさん(30代後半・女性・滋賀県)
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滋賀県に引っ越してきて20年、近頃じんわりと地元への愛着が増してきました。
身近な場所をちょこちょこ観光するのが趣味で、主に滋賀県や京都府のスポットを訪れています。
こまどりさんのいち押し観光スポット(62件中 1-4件を表示)
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こまどりさんの口コミ(359件中 11-15件を表示)
万葉集などで歌枕の一つになっているという「おいその森」。今では国道8号線と新幹線が森の中を横切り、森の規模もずっと小さくなったそうです。
平安時代からホトトギスの声がよく聞ける名所だったとのことで、今でも初夏になるとこの辺りの山々からキョキョキョ…と声が響いてきます。
ここは桜の木が多く、隠れたお花見スポットとして地元の人々に利用されています。
駐車場からは新幹線の線路がすぐ目の前なので、繖(きぬがさ)山を背景にした1枚が撮れます。もちろんドクターイエローも通るのですが、車両が短いのでいつも目に納めるだけになっています(^.^)
トイレは身障者用もあり、きれいに管理されていました。
個人邸ながら京都の日本庭園のリストにしばしば挙がる、大橋家庭園。予約が必要とのことなのでずっと敷居が高く感じていましたが、今回思い切って電話してみました。
わずか2時間後の到着予定でしたが、快く受け付けてくださり一安心!
住宅街を迷いながらたどり着いてみると、立派な門構えながら本当に個人宅…鳴らすようにと教えていただいたインターホンはチェーンで仕切られた敷地の奥。「し、失礼します〜(汗)」とチェーンをくぐってボタンを押す勇気が必要です。
中から年配のご当主が自ら出てこられ、垣の中へ招き入れてくださいます。小ぢんまりとした敷地なのですが、実はすごいお庭なのでした。伏見の淀川での鮮魚の運輸で財をなされた曽祖父の方が、大漁を願って同じ音で読む「苔涼庭」と名付けられたそうです。
縁側に並んで座りながらまず説明してくださったのが、京都で一番古いという水琴窟。敷地の中に2つあって、それぞれ音色が違います。
水琴窟というのは地中に埋めた大きな瓶(かめ)の空洞に、つくばいから流した水の音が反響するように工夫された仕組みだそうで、一緒に流れる落ち葉や土のために、年月を経ると空間が埋まって音が出なくなります。
ここの物も含めて水琴窟の存在は長い歴史の間でずっと忘れ去られており、昭和58年の朝日新聞の「天声人語」の記事がきっかけで全国のあちこちで再発見されたとのこと。
ご当主も、小さな頃から「庭に、水を流すといい音がする場所がある」とは思っておられたそうですが、新聞を読んで「これはうちの庭にもある!」と気付かれたようです。
お庭はご親戚だったという七代目小川治兵衛(平安神宮の神苑や無鄰菴を手掛けた有名な造園家)の監修によるものですが、灯篭が大好きだったという当時の当主が、治兵衛に多すぎると言われながら12基も据えたとのこと。確かに林立しています…。ただしそれぞれに仕様が違うので、興味深く感じました。
ここはゆっくりご当主のお話をお聞きすると、じわじわと良さが伝わってくるお庭だと感じました。
暑さを感じる初夏の昼下がり。東福寺から南へ閑静な住宅街を歩いていると、巣立ったばかりのシジュウカラのヒナたちが生け垣のあちこちから顔を出して元気に遊んでいました。
そんな道の左手に現れる光明院。ここは無人で、拝観は志納を筒の中に入れるようになっていました。
広い空間に、季節のためか赤っぽい苔と砂利が伸びやかに広がる庭。白砂というより赤みを帯びた砂利なのが珍しく感じました。その中で林立する大きな石…こちらも東福寺の他の寺院と同じく重森三玲の手によるものでしたが、建築も庭もやや風化した印象を受けました。
ツツジとモミジはどちらも緑の時期でしたが、これが花の頃・紅葉の頃となると色彩も全き違ったものになることと思います。
光明院を出てさらに進むと南明院という門が…家康の正室のお墓があるとのことでした。
南北朝時代に熊本から送られた石の船が庭の真ん中に鎮座し、幕末に西郷隆盛が月照と密議を交わし、日露戦争の後に50人のロシア兵が住み、昭和の作庭家が斬新な庭を築いた…それがすべてこの小さなお寺の境内でのこと。
ここの白砂の砂紋はなんというかリズミカルで、数本の浅い線の後に深く刻まれた線が続き、目に心地よい美しさ。モクモクとした雲のような赤い砂も洗練されれていて、重森三玲のセンスを感じます。心休まると同時に元気をもらえる、そんな庭でした。
ここには全国的にも珍しい、二階建ての茶室があります。公開されていませんが、二階から見下ろす庭の眺めはきっとまた違った味わいがあるはず。この建物は豊臣秀吉の北野の大茶会の頃のものを移築したとのことでした。
一年を通じて公開されているものの不定休で、私も前を通るとお休みだったことが何度もありました。今回は日曜日に訪問したためか無事に拝観することができました!
有名な逆さイチョウを一目見たいと訪れましたが、見つからず…帰って調べてみると、その木があるのは西本願寺の方でした(⌒-⌒;)
代わりに観てきたのは、女性の髪の毛と麻を撚り合わせて作ったという毛綱。巨大な材木を運んだり建設のために立てたりする時、普通の綱では切れてしまうところ、この綱ならしっかりと役目を果たしたとのこと…髪って想像以上に丈夫なんだと分かりました!
逆さイチョウの方は、黄色く色づく秋にまた訪れてみようと思います。