海辺の街 横浜にロープウェイが建設中、というニュースには、戸惑いを覚えた方も多かったのではないでしょうか。高低差がある場所に強いのがロープウェイのはずなのに、みなとみらいに立地するのは不思議ですよね。
しかし、何事も「百聞は一見に如かず」です！ 内覧会にお邪魔して試乗した結果、なぜロープウェイなのか、なぜ名称がYOKOHAMA AIR CABINなのか、すっかり納得して帰ってきましたので、レポートいたします。
YOKOHAMA AIR CABIN内覧会
2021年4月17日(土)に泉陽興業株式会社により、YOKOHAMA AIR CABINの内覧会が開催されました。当日は、夜には警報が出るほどの雨が降ったこともあり、あいにくの曇り空。残念ではありますが、内覧会中に本降りにならなかったのは幸いでした。
こちらが、今回は乗降しなかった桜木町駅側の駅舎です。桜木町の駅を出てすぐ目の前にあるので、とても便利ですね。僅かですが、バス停よりも手前です（笑）
既にゆったりと運行しているロープウェイにワクワクしつつ、みなとみらい側のショッピング施設、ワールドポーターズ側に回りました。ワールドポーターズから運河沿いに回っていくと、立派な駅舎が見えてきます。運河パーク側駅舎です。
中はまるで空港のような雰囲気
中に一歩入ると、まるで空港のような雰囲気！ ロープウェイの駅としては、とても新鮮です。こちらの写真の右手奥には広いフリースペースもあり、ロープウェイに乗るのに待ち時間が発生していても、快適な空間で待つことができますよ。雨の日や日差しの強い日、寒い日にも安心です。
キャビンへの搭乗口は、2階にあります。エレベーター、もしくは階段で上りましょう。エレベーターは広々とした作りでしたので、ベビーカーや車いすの方も余裕を持って乗れると思います。
搭乗ゲートは、空港のようですね。電車の駅の改札のようなものを想像していましたので、思いがけぬ高級感に驚いてしまいました。AIR CABINというロープウェイとしては洒落た名称が、正に実態通りだったとは！ 制服姿の係員さんたちの姿も旅行気分をかきたてます。
ロープウェイの乗り降りは従来のものと変わらないようで、なぜかほっとする筆者でした。とはいえ、乗り込むキャビンは未来型。グレーの色味と4面総ガラス張りが美しいですね。
桜木町の駅から見た時も感じたのですが、黒っぽい色が景観を邪魔せずに逆に良い引き締め色となっていたのが意外でした。夜間はライトアップされるとのことで、そちらは開通してからのお楽しみ。コスモパークの大観覧車と共に、横浜の夜景を彩ることでしょう。
ロープウェイに乗り込むと、すぐに横浜の景色が目に入ります。さきほどまで歩いていた辺りが見下ろせ、高さが変わるだけで視界が段違いに開けることに気付き、上昇後の風景に期待が止まりません。
耳がキーンとなるほどではありませんが、かなりの急勾配の印象です。最大高度は40メートルとのこと。これだけの高度差をつけ、かつ景観を維持するにはロープウェイが最適だったのですね！ 納得、納得です。
360度広がる横浜の景観ではありますが、折悪しく曇天。青い空に青い海が広がっている晴天の日だったら、きっと、絵葉書にしたいような美しさだったでしょう。しかし、少々の悪天候でも高所からならば、良い眺望が得られることは確かです。地上からでは、横浜のランドマーク全てをはっきりとは見られませんから。
そう思うと、悪天候の日こそ、YOKOHAMA AIR CABINは真価を発揮するのかもしれません。傘で目線から上が見えなくなる雨の日など、桜木町ーみなとみらい間の移動が空中散歩に早変わりしたら楽しくありませんか？ YOKOHAMA AIR CABIN開通のおかげで、晴れの日も雨の日も横浜観光がより充実すること間違いなしです！
【YOKOHAMA AIR CABIN 概要】
ご利用料金
おとな（中学生以上） こども（3歳〜小学生）
片道券 ¥1,000 ¥500
往復券 ¥1,800 ¥900
団体割引（20名以上） 1割引
障がい者割引 半額（ご本人とおとなの介護者1名まで）
営業時間は公式ホームページをご確認ください。
https://yokohama-air-cabin.jp/
