藤沢市藤澤浮世絵館の口コミ一覧（７〜８点）

VOL.20【藤沢浮世絵館】

■　アクセス・JR東海道線辻堂駅徒歩3~4分
　　　　　　　ココテラス7F常設展示場
　駐車場なし（神台公園前）
■　9月5日～10月5日まで展示、10~18時、10~20時
　　　　　　（月）休館　入場無料、撮影ＯＫ

■　近年人口増加が著しい辻堂駅北口駅前バスロータリーを見ながら進むとすぐに見つかるココテラス市民ギャラリー、ここの7Fで行われている「浮世絵展示」無料です。無料と聞けばエレベータースイッチを力強く押して、さて「浮世絵展」、中はちょっと照明を落とした感じ、受付で一応撮影の許可を求めると恒例の「フラッシュだけ禁止」のお答え、「私のカメラはフラッシュなくとも写ルンです」と雄叫びを心の中で上げながら中へ。

照明を落とした館内の通路にはＢ5~A3ぐらいの大きさで印象的な浮世絵が飾られ、独特の雰囲気を醸し出しています。館内はカタカナの「コ」の字のようになっておりザァ～と見れば物の5~6分で終わるようなコンパクトな展示、しかしじっくり見れば半日でも過ごせそうば、興味深い絵や書籍が並んでいます。

今回の展示は歌川広重3代かかって完成させた「東海道53次」の浮世絵ほか、有名な見返り美人や歌舞伎役者の浮世絵も展示、書籍コーナーには江戸時代の文献や地元の歴史、浮世絵解説本などが並んでいます。簡単なロビーもありテーブル席でそれらを読むこともできます。

浮世絵は最初は版画で型を作ってゴシゴシ紙をこすって作っていたらしいですが、途中から自分で直接紙に描いたそうで、江戸時代で今みたいに文房具や塗料がない時代、泥水や樹木の水分などを利用して顔料を作り、有名な広重ブルーを作りだすなど大した才能だと感心、感心。

歌川親分の門下生でもあった広重の名は5代続いたと言われていますが、この東海道53次は3代で描かれ実際のあと4代5代の腕は「う～ん、なんだかな～」だったらしい（言い伝え）
初代歌川広重の作風は葛飾北斎やゴッホにまで影響を及ぼしたと言われています。そう言えば広重は江戸の火消しの家に生まれたそうで、火消しの家の息子が今度は絵でまわりの才能に火を付けていたと、思われます・・・

音を消した静かな館内は照明をちょっと落とした雰囲気の中に数々の浮世絵を映し出し、屏風や骨とう品の展示もあります。まあたまにはこう言う雰囲気の時間も悪くはないし、次の展示もちょっと気にしながらエレベーター下りのスイッチを今度は静かに押しました。