江戸川沿いの菜の花【松戸市】

20240228来訪。満開になるのはソメイヨシノが咲く頃。3月下旬と予測されるのでだいぶ早くやってきた。

■感想

花よりつぼみが多い。
採集時期であった。

去年、地元民に採集を倣った場所にまたやってきた。
当たり前だが指導を受けた見知らぬあの人の姿を探したがない。
偶然はそんなに重ならない。

北風が強くさむさむ。
この日は数組しか採集人は見当たらなかった。

地元民はガチ勢。
本気度が違う。

スーパーの袋を両手に持って、がっつり菜の花が詰まってた。
常備菜にしたり天ぷらにしたり野菜炒めにしたりで食卓を豪華にするのだろう。


場んでっとさんは江戸川沿線の住民ではない。
いわゆるよそ者。
そもそも自炊をほとんどしない。
旬のものをいただいて春を感じたいので一握りの菜の花があればよい。

菜の花摘みは都会の山菜採りのようなものだろう。
夕方になると下校してきた児童と親が採集してる姿もある。
菜の花摘みの景色ばかりは100年後も残ってるだろう。
風情があってとてもよかった。

葛飾大橋から矢切の渡しまでの菜の花ロードは散策にぴったり。
菜の花と桜の競演が美しい。

■概要
「菜の花」という植物は厳密には存在しない。
正式名称はアブラナ。
元々、食用油を絞るために江戸川付近で栽培されていた。
時代と共に生産者が減り、耕作放棄された。
江戸川に広がってる菜の花は生き残りアブラナが自然繁殖しているようだ。
元は栽培品だったらしいので食えるのだ。


■感想

凄い。凄いね。
こんなに満開なのに、散策しているご婦人方の手には花が咲く前の菜の花が束で握られてる。
もちろん食べるためだ。
ハンターの目を失わないご当地の人達はたくましいね。


平日も休日も菜の花を楽しむ人たちで土手はそこそこにぎわっている。

ご婦人方が仲良く菜の花を鑑賞してる傍ら、よく見ると手には件の菜束が握られていたのだ。
彼女らは花見客でありつつハンターでもあるのだ。
こんだけ満開の中からよくぞ食べられる菜の花を見つけることが出来るものだと感心した。
見習いたい。

野から学ぶことはたくさんある。

菜の花が満開、桜の競演を見に行ってきた。
シーズン中、四回は来ただろうか。
2023年は曇天が多く、青空の下で菜の花を楽しむことは出来なかったが、来年もさ来年も青空チャンスはある。
旅のいいところは一回で終わりにしないところだと思う。
「また来たらいい」という余裕はなくしたくない。

松戸の江戸川ゴルフラインが菜の花ロードになっている。
飛球するのでゴルフ側には入るのは危険。
反対側が安全でおすすめ。

■概要

葛飾大橋から矢切の渡し（千葉側）までの江戸川沿いが菜の花ゾーンである。
葛飾大橋から黄色い菜の花ロードが伸びてるのですぐわかる。
一本道。


■感想

今年も葛飾大橋から矢切の渡しまで歩いてみた。

葛飾大橋周辺では菜の花摘みの人達が数人、咲いてない菜の花の採集にきていた。
地形を変えない程度であればスーパーの袋とか手の平ぐらいはとってもいい。
河川法ではそうなっている。

物珍しいのでじーっと見てたら「はい」と菜の花を渡された。
食べる文化がないので（これは是非、倣うべきだろう）と食べ方や摘み方を習った。

・調理方法はほうれん草と一緒
・味付けはゴマダレ、胡麻和えが最高
・取ってからも生命力が強いので花が咲く
・茎も葉も花も食べられる
・上の方から取るなぽきっと取れる下の方から見極めろ
・味噌汁、炒め物、茹で、なんでもいける

たくさん習った。
育った文化圏にない食文化なのでとても興味深い。
夕飯の一品が増えたと場んでっとさん大喜びである。
（菜の花パスタ、というものがあると聞いてさっそく翌日食べに行った。なるほど。食感が良い。これは菜の花摘みしたくなる食感だ）

子供たちが親の手伝いに仲良く菜の花摘みしている姿もある。
春の風物詩みたいだ。

一斉に花がつくものではなく場所によって勢力差がある。
咲いてないからといって残念がるものではなく、
「狩りどきだ！」
という視点を手に入れた。
これからは咲いてない菜の花を見る目が変わる。

菜の花に囲まれて一日中楽しかった。

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