鴻沼資料館

古いプレハブ造りでガチレトロ。
歩くときしむ二階建て。
農機具が円形配置されてまるで聖剣のようにかっこいい。
ぴかーん。

■概要

9-12時開館のたった3時間営業の難易度の高い資料館である。
休館日もあるので営業カレンダー確認必須。

その昔に鴻沼一帯は名前の通りに沼であった。
ちゃぷちゃぷ湿地帯であり、雨降るとすぐ作物に被害を受けていた。
現地住民たちは排水のための土地改良区連合を結成、
排水路を整備したり水汲みポンプを設置したりした。
事業完遂後は連合解体、資料館を浦和市に寄贈した。

現在はさいたま市立博物館の分館という立場になっている。

■感想

見沼代用水（日本三大農業用水。灌漑施設遺産。）を見学中に鴻沼資料館の存在を知った。

鴻沼用水というものがあり、見沼代用水のミニチュア版だという。
見沼代用水から水を引っ張ってきており、こっちも農業用水。

それに関連する資料館があるというので行ってきた。


二階建てで農機具が豊富。
空いてる棚がそこそこあり、係員に尋ねると「本館に資料貸し出し中で今ない」とのこと。
一日3時間しか開いてないから、ほぼ保管庫みたいなものらしい。

他区から来てるので土地勘があまりない。
説明事項はほぼパネルに書かれてあるが、
鴻沼の地理的歴史的背景をほぼ知らないのでよくわかんない。

せっかく専属スタッフがいるし、たった3時間しか開館してないのでガイドツアーがあればいいな、と思った。

現代では稲作あんまりやってないみたい。
鴻沼歴史ツアーガイドあったらいいな。

館内の農機具で一番のお気に入りは「むしろ編み機」。
100円均一でよく見かける小物用の毛糸編み機。
中には工夫してマフラー編めたりするらしい。
それの木製巨大版がある。
原理は100均の編み機と大体同じらしい。
高いところにある棒に吊って右から左に藁を通して一枚、二枚、三枚、と編んでいくらしい。

専属係員にお尋ねしたところ、
「子供のころに実際に編んでるところを見たことがある」
との回答を得られた。
わりと近年まで使われてたらしい。

また、田畑を耕す農機具が円形に配置されておりやたらかっこいい。
木製なのに聖剣のように光輝いて見える。
配置って大事なんだなあ、と思わされた。

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