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世界に一つだけの旅エピソード
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132件の「旅エピソード」のうち、18件目を表示しています。

guamkaiさん(男性)の旅エピソード [2010-10-17 03:43:16]
エッセイ 三日間の王様
かれこれ30年近く前になるだろうか?日本人の少ない、そしてあまり遠くない、綺麗な海に行きたくなり友人を誘ってフィリピンのセブ島に行った。今ではかなりリゾート地として有名であるが、当時は本当に何もない島であった。
 何せ空港に着くなり数知れずの物乞いがたかってくるし、ちょっと気を許すと小学生にも満たない少年が、手から荷物を奪おうとするではないか。そのたび機関銃を持った空港警備員が銃を手に追い払うのには驚いた。なんとかホテルまで行くタクシーをつかまえたが、乗ってびっくり床がない!スコールの後らしく地面は水溜り。おかげでズボンはびしょぬれになった。 さてホテルに着いたが小銭のドルしか持っていない。そこで我々は3日間の滞在なので一人5万ずつ、二人で10万をホテル内の銀行で交換しようとした。窓口で10万円を見せると何か様子がおかしい。奥から支店長らしき男がやってきてなにやら叫んでいる。どうにか聞き取ると「銀行つぶれる。一人1万。かんべん。」と言っているらしい。しょうがないので1万ずつペソに換えたが、これが驚くほどの札束であった。
 外国ではチップが当たり前と言うことで、荷物を運んでくれたボーイや客室係というスタッフに少ないが100円で良いかと思い、20ペソを渡した。(先ほどの銀行レートで1ペソ約5円であった。)なぜかチップを渡したボーイたちが驚きの表情を浮かべたが、あまり気にせずことあるごとにスタッフに20ペソのチップを渡した。異様に気づいたのはその後である。私たちがホテル内を散策していると、先ほどまでおしゃべりをしていたスタフが直立不動になり、深ぶか頭を下げ「サー。」と挨拶するではないか。なんと礼儀の正しいホテルなのかと思った。
 そして夕食である。ホテル内のレストランで現地語のメニューしかなかったので、わからないから二人で5000円分適当に持ってきてくれと頼んだ。厨房から悲鳴が聞こえた。なんだかわからなかったが次の瞬間サラダバーがリヤカーのようなものに引かれサラダバーごとやってきた。スープもコンソメ、ポタージュ、クラムチャウダとずんどうのままやってきた。どういうことかと尋ねると全てコース内のサービスだという。いつのまにかテーブルには係りのものが3人つき、料理が次から次へとこれでもかと言うぐらいやってきた。現地の人も我々のテーブルを覗きに来る。わけが分からぬまま食べ苦しんでいると、なんと現地在住の日本人が来て
「どうかされましたか」と声をかけてくれた。

 我々は今までの腑に落ちない点を彼に聞いてみた。すると彼は「フィリピン特にセブのガイドブック読みましたか?経済状況知っていますか?」と尋ねてきた。我々は綺麗な海でのんびりしたっかただけなので、当然答えはNO。すると彼は続けた「今のフィリピン人の平均月収は日本円で300円です。ペソが使えるのはある程度裕福な人で、貧しい人はセンタボという単位のお金で暮らしています。1ペソが100センタボです。どこかの国の大金持ちの王様が極秘に来ていると言うのはあなたがたのことだったのですね。」彼は笑って立ち去った。我々が冷や汗をかいたのは言うまでもない。しかしすでに遅し!王様のうわさはホテル中に鳴り響いてしまった。どうしようと?友人と相談したが、こうなればやけだ!王様にでも何でもなっちゃえ!と言うことで結論に至った。
 次の日からである。島内観光移動はセブ島に1だいしかないという運転手つきのキャデラック。海ではクルーザー1台スタッフ5人に専属カメラマン。フィッシング、ダイビング三昧。最後はホテルスタッフ全員によるお見送りに、  うなずきながら手を振り、3日間だけの王様は日本に帰りました。
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