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世界に一つだけの旅エピソード

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ふぁむさん(女性)の旅エピソード [2010-09-27 10:54:17]
ナポリへ家族で旅立ちました。飛行機の中から息子の喘息の発作が起き始め、フライトアテンダントからそして空港職員へと連絡を通してもらいました。ナポリ空港にある救急用の医務室でドクターに診てもらい、結局救急車が呼ばれました。息子に同行できるのは親一人のみ。主人と娘は予約していたレンタカーで後から来ることになりナポリの小児病院へ搬送されました。私も主人もイタリア語を喋れるものはおらずローマならいざ知らず英語も全く通じない、イタリア語のみ。さあどうしよう。
ドクターは一応英語が通じたけれど、ナースはジェスチャーでのやり取り。息子の検査が終わり、入院、少なくとも1週間は!! ということになりました。私たちの旅の予定はその夜ナポリから車で3時間ほどのところに滞在する予定だったのに、これからどうしよう。。。またおまけに「マンマ オスピターレ(ママは病院)」と私は付き添いで寝泊りもしないといけないことになってしまいました。病院で何もすることがないから息子に初の DSを買ってあげよう、ということになり、主人がDSとイタリア語辞書を買ってきてくれました。息子は入院してDSもらって大喜び。私は、その辞書を見てガックリ。なんと、英語イタリア語辞書だったのです。「日本語も人気あるんだね、日本語イタリア語の辞書も置いてあったよ。」と英語が得意な主人が一言。「何でそっちを買ってくれなかったの・・・・」もう書店は閉店している時間で結局交換もならず、ナポリでの入院生活は悲惨な感じで始まりました。主人と娘は予約していた滞在先に向かいました。
同室に他3人の子供たちが入院しており、ママや祖父母や兄弟も来ていつも賑やかでした。明るい陽気なイタリア人。悲しく寂しい私。。酸素吸入しながら持ってきていた宿題をやり終えたらDSやっていいよ、との取り決めで宿題を手早くやり終え息子はルンルン。
いざ。イタリア語英語辞書と電子辞書を使い、使えそうな会話をいっぱいノートに書き留めました。そして、同室の人達に話しかけました。するとあっという間に私や息子の名前を覚えてくれて手作りのクッキーをくれたり、家から沸かしてポットに入れて持ってきたエスプレッソコーヒーをくれたり、とっても溶け込みやすい人柄に驚きながら私もいつの間にかジェスチャーとメモ帳を持って他の人のベッドのところで話の輪に入っていました。さすが、いつもの全く人見知りしない私、といった感じでした。
3日もするとイタリア語の幼児の手遊び歌も教えてもらい、一緒に歌っていました。
ある夜は一人のママが「ナポリピッツア ○○(私の名前) マンジャーレ(食べる)?」と聞かれ何のこと?と思いつも「Si(はい)」と答えると、「プロント(もしもし)?」とデリバリーのピザ屋さんに電話をし始めてびっくり。数十分もしないころ病室にピザが届けられました。「マンジャーレ、マンジャーレ!」子供も合わせて15人くらいはいたでしょうか、私も息子も本場のナポリピザを堪能。もう息子も元気回復していたので、「おいしいおいしい」と喜び顔。病院食は運ばれてきていたのですが、どの国も病院食はまずい(病院の方々申し訳ありません)ので殆どイタリア人は手付かずで、家からの差し入れを患者さんも食べていました。そんなのあり?と驚くことばかりでしたが本当に楽しい思い出ができました。
無事退院もきまり、最後は駅まで送ってあげる、と本当によくしてくれ、涙のお別れとなりました。とんだハプニングでしたが、私も息子も決してこの先も忘れないことでしょう。ナポリのマンマ達ありがとう。

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