mimikoさんの白糸の滝【静岡県】に対する口コミ

白糸の滝とは、静岡県富士宮市にある滝。隣接する音止めの滝と共に著名な観光地の1つとして知られ、日本の滝百選にも選ばれています。
国の名勝、天然記念物。「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界文化遺産に登録さたことは有名ですよね。

なんとこの白糸の滝という名称、全国に多数存在するのですね。
流下する水の様子が白糸や絹糸を垂らしたようであることから名付けられており、1本の糸のような細い滝から、落水が幾筋にも分かれる滝幅が広いものまで姿形は様々であるそうです。
恥ずかしながら、全く知りませんでした。

鉄女なので、今回ももちろん車ではなく列車で！
見延線の鉄旅の一環として、富士宮駅から路線バスに乗り換えて！

そこで今回の旅の報告として紹介というかお話しさせていただくのは、「白糸の滝」そのものの紹介とは外れてしまうのですが、「白糸の滝」に行きつくまでの行程についてです。

鉄女を自負する私ですから、見延線を旅するにあたっても、もちろん在所から新幹線は利用しません。
当然、東海線富士駅から見延線に乗り換え、富士宮駅まで行くわけです。
東海道線はまあ日本の基幹ですから20分間隔で運行しています。
見延線も、ローカル線といえ1時間に1本程度で運行していたと思います。

でも問題は「白糸の滝」に行くまでの路線バス！
確か富士宮駅に着いたのが11時前だったと思うのですが、次に「白糸の滝」に行くためのバスの時刻が2時くらいまで無いのです！
事前にバスの時刻を調べていかなかった私が愚かなのですが、日本有数の観光地に行くわけですから「簡単に行けるだろう」という思い込みがあったのです。

お昼時ということもあり、昼食に富士宮焼きそばの専門店を探して食するという、それなりに充実した時は過ごせましたが、旅のスケジュールは大幅修正です。
しかももっと驚いたのは、そのバスに乗車したのは、ほんの数人！しかも観光客と思われるのは私一人！
訪問したのが1月の正月過ぎということもあり「ひょっとしたら観光客がいない時期なのかな」と思っていましたが、白糸の滝のバス停に着いてビックリ！駐車場はほぼ満車、周辺道路は渋滞！
白糸の滝周辺も、多くの観光客で賑わっていました。

鉄女の私は、基本的に旅行には鉄道を利用します。また極力普通列車を乗り継ぎ、鉄旅そのものを楽しみます。
その時、他の観光地に旅した時にも感じていたことですが、本当に鉄道やバスで観光地に行く人は減りました。
ローカル線の運行本数の少なさ、運賃の高さなど旅する上での問題点はもちろんあります。
でも問題点があるから運行本数が減ったり運賃が上がったりではなく、利用者が減ったからそうせざる得なかったなど悪循環なのだろうなと思います。

公共交通の利用者の減少とともに、駅前の寂しさ、空洞化も感じ、地方への鉄旅はそのまま地方の過疎化という、今日本が抱える問題点を考えさせられる旅でもあります。

最後に暗い話ばかりでなく、白糸の旅の感想を。
天気にも恵まれ、滝だけでなく、素晴らしい富士山を見ることが出来ました。
また、本場での富士宮焼きそば、作り方というか炒め方のコツも教えてもらい、そのおいしさを堪能しました。
また一つ、素晴らしい旅の思い出を刻むことができました。