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2017年にニューヨークタイムズで、「世界で唯⼀の景色」として掲載されてから、今では外国人観光客や、観光バスで団体が訪れるほど有名になっている、豊頃町の大津海岸を訪れました。
この日は平日にも関わらず、海岸には30人くらいの観光客が訪れていましたが、なぜそれほどまで大津海岸が有名になったのか?
それは十勝川で結氷した氷が海に流出し、その流出した氷が波で洗われ角が取れ、嵐などでその氷が打ち上げられます。
その打ち上げられた氷は、まるでクリスタルのような透明さで美しく、また氷が太陽の光を受けると、時に青く、朝日や夕陽を浴びると、オレンジ色に輝く姿や美しさから「ジュエリーアイス」と呼ばれ、この大津海岸で見る事が出来ます。
この日の天気は薄曇り、気温マイナス8度、弱風。
弱風とは言え、風を遮るものは何もないマイナス気温の中では、超完全防備で望まなければ5分も海岸に居る事は出来ません。
波打ち際から近い場所にジュエリーアイスが沢山転がってますが、砂が付着していて、なかなか良いジュエリーアイスが撮れません。
そもそも透明な色を撮るには、どうしても私の腕ではピントが合わず難航します。
他のカメラマンを見ると、波でジュエリーアイスを洗い、綺麗になった所で拾い上げますが、長靴と手袋持参でその作業を行っているので、何度も来ていると思われます。
また波打ち際にジュエリーアイスを落し、スローシャッターで波の動きと合わせて撮影するなど、それ相応の機材を持参し、色々と工夫して撮影してらっしゃいました。
十勝川の河口付近まで移動し、ふと結氷した十勝川の氷上を見ると、何か生物が居るようです。
超望遠レンズで覗くと、なんとその生物らしきものは2頭のアザラシで、仲よく氷の上で寝ているようでした。
しかし、ややコチラに足を向けて寝ているので、何とか顔が撮りたいですが、昼寝中なのか動きに乏しい・・・。
頭を上げて欲しいですが、待つこと10分。
何かの物音を感じたのか、ふと身体を動かし頭を上げたので、なんとかアザラシの顔撮影に成功。
しかし、寒さのためカメラの電池の消耗が激しく電池切れに。もう少しアザラシが撮りたかったですが、電池が無いのは仕方がありません。
今回はそれを想定して、もう一台カメラを持参したので良かったですが、厳寒地での撮影は、予備カメラや予備電池は必需品です。
ジュエリーアイスは、掌ほどの大きさから畳ほどの大きさの物まで様々ですが、畳大の氷が、青白く輝いているのが不思議に思えます。
後から青く輝く理由を尋ねましたが、余りにもの透明感から?、紫外線がドウノコウノ?とか、イマイチ分かりませんでしたが、不思議な現象です。
太陽が傾き夕映えが近くなると、ジュエリーアイスが昼間とは違う顔を見せ始めます。
海岸に打ち上げられた沢山のジュエリーアイスも夕陽を反射し、超ローアングル撮影すると、乱反射したキラキラを撮影する事が出来ました。
日暮れまで30分くらいしか無いので、色んな角度からジュエリーアイスを撮影しますが、寒さのために手が震えて感覚も無くなり、さらに手袋をしているので、シャッターも押せない状態になってきました。
それでも、十勝川を介して沈む夕陽や、目に見えてオレンジ色を帯びた表情に姿を変えるジュエリーアイス撮影が楽しくなり、夢中になりますが、陽が沈むと、一気に寒さが身体を襲ってきました。
十勝川河口付近まで来たので、暗くなるまでに、1?ほど砂浜を歩いて帰らないとイケマセンが、ジュエリーアイスのその幻想的な美しさは、まさに寒さも忘れるほど美しく感動的でした。おまけにアザラシも何とか撮る事が出来て、満足な撮影になりました。
本当に半端なく寒いですが、ジュエリーアイスの美しさは格別なので、ぜひ大げさと思う程厚着をされ、参考にして頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・時期:1月中旬〜2月下旬頃
・ジュエリーアイス休憩所あり(ストーブ設置)、簡易トイレあり
※付近に食堂はありますが、コンビニなどはありません。要購入
・帯広市内から自動車で約1時間 無料駐車場有
※北海道中川郡豊頃町大津元町地先(ジュエリーアイス駐車場・大津海岸)
・帯広市内や十勝川温泉などの宿泊先、とかち帯広空港などから、タクシー、観光バス、ネイチャーツアーなどの日帰りツアーあり。
・寒さのため、スマートフォンのカメラはスグに作動不能になる事があります。ギリギリまでカイロで温めるなどの対策が必要です。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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