おかえるさんの輪島朝市に対する口コミ

　金沢からのと里山街道を走ること２時間。
途中、道路からNHK朝の連続テレビ小説「まれ」の主題歌が流れます。
車で走ると路面から音楽が聞こえるメロディー道路となっております。

　輪島マリンタウンに駐車する予定が、コロナで打撃を受けている飲食店の為に「おうちで能登丼ドライブスルー」という企画をやっていて駐車場が貸し切りのため、もっと朝市に近い駐車場を案内されました。
　普段は8時半から12時までに退出する車は300円の駐車料がかかるそうですが、この日は無料解放でした。
　駐車場から朝市までは歩いてすぐです。

　朝市の通りには露天がびっしりという絵を想像していましたが、まだまだコロナの影響でポツリポツリでした。
　テントで売られていたのは、海産物、野菜、雑貨、海産物、野菜、箸・・・途中スイーツのお店もありましたが、あまりバリエーションはないようです。

　どの店もおばあちゃんが手招きして見ていって〜と声をかけてきます。おまけしてあげるから買うってって〜。これとこれで千円でいいよ、と素手で干物を移動。ちょっと立ち止まったら立ち去るタイミングが難しいです。

　とりあえず一番奥まで行き、海藻の乾物やさんで3袋で千円の海藻を買うことにしました。
　海藻と言っても、普段スーパーでは売っていない海藻もあり、結構悩みました。
　悩んだ結果、わかめ、かじめ、あおさの3つを選択。3つで千円のやつは1個300円でいいよと言われ、100円のおつりをくれました。

　引き返しながら覗いた干物やさんのおばあちゃんにつかまり、色々入って千円(赤魚２枚、かます１枚、かわはぎ１枚、あじ１枚)と言われ、そんなに高くはないかな…と悩んでいたら、もう包み始めてる〜！！
　まだ輪島に来たばっかりで、これから能登半島を一周しようとしているからこんなの持ち歩けないと訴えたのですが、今日帰るんなら大丈夫や、と手を止めない。せめてもの抵抗で、アジはいらんからフグが欲しいと訴えると、手前の大きくてふっくらしたフグの干物ではなく、奥の下の方からちびっ子のフグの干物を取り出した。え？…って空気を感じたのか、もう一回り大きい(それでもチビ)フグと交換してくれて保冷剤と名刺的な紙と一緒に包んでくれました。
　
　５月30日、この日はものすごく天気が良くてものすごく暑かった。なのに保冷剤１個で半日灼熱の車の中に置いておくのは気が気ではなかったです。

　夜、帰ってすぐに干物の包みを開けて匂いを確認。クンクン。一応大丈夫そう。大ぶりの赤魚を焼いてみた。肉厚で脂がのっているが、しょっぱい！食後、喉が乾いて仕方なかったです。高血圧の方はやめておいたほうが身のためです。

　海藻は一番馴染みの薄い「かじめ」を食してみました。確か戻して油揚げと煮るって説明された気もするけどもう8時だし、水で戻してさっと湯がいて三杯酢で食べてみた。ものすごくおいしい！！これはお勧めです。もっと買えばよかった。

　このおいしい乾物を買ったお店の奥さんの話では普段はこのL字型の石畳の道路に200軒ほど店を出していて、今日は40軒くらいだそうで、かなり少なかったみたいです。40軒でもどのお店で買おうか、何を買おうか相当悩んだのに200軒もあったら更に選ぶのが大変そうです。

　朝市周辺はもっとひなびた感じかと思いきや、最初に行ったマリンタウンといい、閉まっていましたが無料の足湯やいろいろな体験ができる輪島工房長屋など、観光を意識した街づくりが進んでいるなと思いました。