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moemoeさんの下赤阪の棚田に対する口コミ

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moemoeさんのクチコミ
2018年09月25日に投稿されました。
3回目の投稿は、以前少し興味のあった「日本の原風景」といえる「棚田」、棚田百選にも選ばれた「下赤阪の棚田」について。
独身で自由に時間が使える頃、私は「日本の棚田百選」を訪ねてみようと思いつきました。
理由はこれといって無かったこともあり、「愛知県/四谷千枚田」「石川県/白米千枚田」「奈良県/神奈備の郷(稲渕)」「香川県/中山千枚田」そして「大阪府/下赤阪の棚田」の五か所でマイブームは終了。じつは挫折した最大の理由は、どこも車でないと行けない場所、そして一人で車を運転するにはハードルが高すぎること。

棚田の風景を眺めて思うこと。「現在の棚田とは何だろう?」。「観光地」なのか「原風景」なのか「過疎問題」なのか、または別の「何か」なのか。たぶん人それぞれ育った場所や環境その他で色々なのでしょうが、都会育ちの私にはまだ考えがまとまりません。

本題に戻ります。「下赤阪の棚田」は私が訪れた棚田の中でも最も「素晴らしい」と感じました。
その理由は、景観とかではなく「棚田本来の姿を感じる」ということです。
現地を訪れて感じたことは、農業で生計を立てている農家の方々が、その自分の仕事として稲作(または畑作業)を行っているということ。つまり農業をしているということ。
実際はこの棚田も「大阪府」が窓口となり色々とバックアップしていることは知っています。ただ、他の棚田と比較した場合、素人目にはこの棚田は、本当の田んぼなのだと思えました。

他の棚田は少なからず、その本質が破綻しています。つまり農家の方が本来の目的で稲作をしているのではなく、棚田を維持するために行っている、ということです。
例えば「奈良県/神奈備の郷」では既に殆ど稲作は行われず、棚田としての見た目も変わっています。「石川県/白米千枚田」は稲作のみですが、たぶんその全てが「オーナー制」で委託業務として地元の方が稲作を行っています。実際立て札で「安倍晋三」とか政治家や有名人、グルメガイドで掲載される有名飲食店などが並びます。「愛知県/四谷千枚田」では稲作よりも畑として使われていると感じましたし、地元の小学校などの体験のための田んぼが多数占めます。「香川県/中山千枚田」については「瀬戸内芸術祭」という別目的で行ったこともあり、よくわかりませんでしたが、下赤阪の棚田に近いのかなと思いました。
つまり、良い悪いではなく、その伝統というか文化というかを守るために、地元自治体が税金を使って維持していること。または村おこしまたは観光地として何とかしようとしていること。「愛知県/四谷千枚田」を訪問した時、既に稲刈りが終わっていましたが、地元の方による「五平餅」の出店があったり、観光バス用の広い駐車場があったり。

その中で「下赤坂の棚田」は、訪問したのが9月中旬ということもあり、まさしく「実るほど頭の下がる稲穂かな」状態で、「これが稲刈り直前の田んぼの姿なんだ」と感動しました。

たぶん下赤阪の棚田も、私の知らない部分で地元農家の方、行政の方、ボランティアの方が大変な努力をしながら、維持されていのでしょう。
ここも今後は、「地元農家の高齢化の進展や担い手不足などにより、遊休農地が増加しており、棚田のオーナーとなって田植え・稲刈りなどを体験し、貴重な棚田米を味わうことのできる棚田オーナー制度」を募集するとのことでした。

今回「下赤阪の棚田」について投稿するにあたり、改めて「棚田」というのは、今の日本が抱えている問題の縮図でもあるのだなと考えさせられました。

最後に、暗い話ばかりでなく、明るい先の話も。
棚田の醍醐味は「田植直前の、水を張った状態の田んぼに、夕日(または朝日)が降り注ぎ光り輝く」状態です。こんどはぜひその時期に訪問したいな。今年はまだ無理ですが、子どもたちにもぜひ見せてあげたい!
他力で申し訳ありませんが、「下赤阪棚田の会」はじめ関係者の皆様、頑張って下さい。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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