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柳瀬荘(黄林閣)

柳瀬荘(黄林閣)

みんなの投稿画像(23件)

黄林閣
黄林閣
斜月亭
斜月亭
茶室
コンクリのもみじ
庭
茶室の周りをぐるぐる
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やなせそう(おうりんかく)
柳瀬荘(黄林閣)
周辺情報を地図で確認
〒359-0012
埼玉県所沢市坂之下437

実業家で茶人でもあった松永安左エ門(耳庵)の別荘だったもの。

昭和23年(1948年)、松永から東京国立博物館に寄贈された。

中心的建物である「黄林閣」は、江戸時代・天保期の民家の特色をよく示すものとして重要文化財に指定されている。

毎週木曜日のみ、外観を無料で一般公開している。

画像提供:場んでっと様
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みんなの口コミ(1件)

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場んでっとさんの口コミ
2023年12月16日に投稿されました。
黄林閣
座敷に入れないが外観や土間は見学可能
中庭。モミジの跡がコンクリに残されてる
書院造りの「斜月亭」
茶室の「久木庵」
黄林閣
斜月亭
この小高い山の中にある。中古車屋の横に入り口と駐車場と階段がある
公開日が週に一回であまりに時間制限がキツイ。
一生に一回の訪問がやっとではないか、と思い切って行ってきた。

訪れたところ紅葉がハラハラしていた。
先週まで青々としていたという。
グッドタイミングにぶちあたって大変に運が良い。
最盛期は駐車場から柳瀬荘に至るまでの階段のモミジが真っ赤になるそうだ。


■概要

まずこの建物の元来の持ち主が何者かを把握しなければならない。

松永安左エ門(まつながやすざえもん)氏という人物が元の持ち主である。

電力の鬼といわれた男である。
電気事業にかかわる重鎮としてバチバチ強硬派の権力者であった。

意志がめちゃくちゃ強い。
気が強くて口も強い。
松永氏の写真を見れば「こいつ頑固者だ」というのが一目でわかる。

松永氏は九州の裕福な家に生まれ、家族や親戚一同から非常に可愛がられ、十分な教育と資金をじゃぶじゃぶにして育った男だったという。
不幸を知らないエリート街道まっしぐら。

松永氏がまだ18歳かそこらで実業家のパパが亡くなった。
これが人生で初めて大きな不幸。

家督を継いだ松永氏は実家の商売、土地管理、漁場経営など多岐にわたる実務に関わることになる。
実際に船に乗って家業に勤しんでいた。
潮風になぶられる海の男であったのだ。

しかし松永氏は21歳で家業の多くを他人に譲渡して学校に戻ってしまう。
勉強したかったのだ。

福澤諭吉門下生に入るも
「なんてことだ!学問に興味がなくなってしまった!」
という自己的トラブルに見舞われる。

やる気ナッシングになってしまった。
思い切って故郷を出てきたのにとても悲しい。

家業を処分して進んだ道に興味がなくなるって最悪だ!
悩んだ松永氏は諭吉に相談。

諭吉「卒業に大きな意義ない。大学やめて働けよ(要約)」
と言って素直に従う松永氏を高卒にしてしまう。
(酷い、諭吉酷い。)

福澤桃介(諭吉の婿養子)が責任を感じたのか、大学中退者となった松永氏を日本銀行に入行させるのに成功。
(昔の縁故採用ってすごい。)

当時の日本銀行は東大派閥と慶応派閥でバチバチだった。
最終的に勝利したのは慶応派閥。
慶応大学中退の松永氏にも有利だったはずだが、何を思ったか日銀を入行から1年で退職してしまう。
(紹介した桃介のメンツが…松永氏…若いから…)

無職になった松永氏は仲のいい仲間ら(桃介を含む)と材木商や石炭業を営む。
コミュ力の高い男だった。
顔もよくて女にもよくモテたそうだ。

事業を起こした松永氏は徐々に成功、経済力をつけていく。
東邦電力を設立、副社長から社長に成り上がり、「電力王」と呼ばれるまでに大成する。

第二次世界大戦のころに松永氏は電力王となってしまった。

松永氏は軍閥官僚が大嫌いだった。
戦争に訴えなくとも日本が生きていけるという考えを持っていた。
官僚達を「人間のクズ」とも呼んで敵対していた。
電力の鬼と呼ばれる苛烈さはこの頃のものか。

戦争が激化して電気事業は国家管理下に。
東邦電力の解散に伴い松永氏は事業から引退。
その後は所沢の柳瀬荘(黄林閣)で茶道三昧の日を過ごしたのだ。

黄林閣はそういう歴史のある場所である。


■感想

ただ茶を飲んだり山の景色を眺めて暮らすための建物ではなく、要人接待用の別荘だったという。

松永氏は引退してもそれなりに影響力を持ち続けたのだろう。
小高いところにあって暮らすには不便だ。

不便な場所に大きな家。
故郷に帰らなかったのは経済や政治にかかわり続けたせいだろう。
ちょっと気の毒。


●移設した家なのだ

黄林閣は東久留米市の大庄屋、村野家の住居であった。
築100年になるかの古い建物で松永氏が譲り受けた。
分解して所沢までもってきて建て直したのだ。
すごく手間がかかっている。

江戸時代末期の大型農家の特色がよく残っており9部屋もある。
茅葺。
当時の姿がほぼ残っており重要文化財に指定されている。

秋になると庭の紅葉が色づき建物とよく似合っている。
コンクリの床にはこっそりモミジの跡が残ってる。
秋こそが黄林閣の本領発揮なのだ。
紅葉の季節にこそ行ってほしい。


●茶室

場んでっとさんに茶は分からぬ。
マナークリエイターの千利休が作り出した上流階級向けのマナーゲームだと思っている。

マナールール違反したら嘲笑ペナルティと仲間内からの除外。
得点を稼ぐとボーナスステージが開けるぐらいのゲームではないか。
ルールを知らないと遊べないのでポーカーやマージャンとジャンルは同じだ。
心を落ち着かせるどころかルールが気になって疲れてしまうので場んでっとさんは茶道が嫌いだ。

松永氏は茶が好きだったという。
このルールを習熟した者同士の駆け引きが好きだったのだろう。
引退しても心休まらない爺さんだと思う。


●松永氏
引退後の松永氏の写真はどこにでもいるようなじいちゃんの顔になってる。
ちょっと頑固者でみなりのいいじいちゃん。

諭吉の教えを素直に守り続けるじいちゃんで、
「天は人の上に人を作らず」を守って褒章とか頑なに嫌いだったそうだ。


●週に一回しか公開しないのか?
地域や教育機関との連携でイベント会場になることがある。
そのときは土日に特別開場することがある。
地道にHP確認してほしいとのこと。
※この観光スポットの感想口コミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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