1件の口コミのうち、1件目から1件目を表示しています。
あなたはこのクチコミが参考になると思いますか?
208名が参考になると回答しています
補陀落山寺。変わった名前のお寺さん。
しかし、恐ろしい歴史を秘めた寺だった。
ここの住職は61歳になったら、小舟に閉じ込められて、30日分の食料を持って太平洋に流されて南方浄土(補陀落浄土)へと死出の旅路へ向かったのだ。
詳しく、正しいことを知りたいと思った方は「補陀落山寺」とか、「補陀落渡海」で検索してみてください。
境内には20数回に渡る歴代の渡海僧の名が刻まれたモニュメントと渡海船の、復元模型が展示されている。
JR紀勢線 那智駅から西へ徒歩5分ほどの位置にある補陀落山寺。
寺の東側に駐車場(無料)があり、ここから境内へ入れます。
拝観料もいりません。
2004年7月、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録され、ご本尊の千手観音は苦悩する人々を救うと言われ、重要文化財に指定されている。
恐ろしい行もあったもので、一種の即身成仏みたいな気がする。
渡海船に乗って、沖へ伴走船に曳かれて出る。やがてロープが切られ、黒潮に運ばれて太平洋へ流される。
上手く流されたら食料が切れるころにハワイ?
ひょっとしたらハワイ移民の第一号は???
しかし・・・黒潮には反流がある。黒潮は常に蛇行し、沖を流れる時もあれば、岸に寄ることもある。
たまたま反流に乗ったら・・・そして強風に煽られたら・・・・。
渡海船には小さいながらも「帆」も付いている。
反流で潮岬まで流され、強風でさらに西へ押され、紀伊水道を超えて、あっという間に室戸岬。
気がつくと、高知県は土佐の浜に打ち上げられていた。
食料は半分以上残っていた・・・・。
奇しくも生き残った僧は、完全に悟り?を開いてしまい、残された人生を謳歌する。
挙句の果てに、地元の若い女性に恋心を抱いてしまう!
彼女に何かプレゼントしようと考えた僧は、はりまや橋で簪を買うのだが、たまたまこの姿を見た見た人は以前に伊勢神宮へお参りした人で、熊野古道を行った時に補陀落山寺へ寄っていて、住職の顔を知っていたのだ。
「あれ?坊さんが簪を・・・・?」
土佐の〜高知の〜はりまや橋で〜♪
そうか! あの簪を買った坊さんは渡海僧だったのかも知れない・・・。
そんなことを考えながら、今宵の宿であるホテル浦島へ向かったのだった。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
1件の口コミのうち、1件目から1件目を表示しています。