川原湯温泉

伊香保温泉に行くつもりだった18きっぱーは寝過ごした。
「八ッ場ダムの見学やってるよ。いってきたらいいよ」と降り立った小野上温泉駅舎のボランティアさんから推薦を受けた。
八ッ場ダムって何。知らない。

推薦を受けて出掛けることにした。
これはそのときの記録である。にんにん。

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時期　2019/09（台風19号襲来前）
アクセス　東京から約四時間。
難易度　★★☆☆☆　小学校高学年の脚力が必要。バスなし。タクシーは駅前に電話番号あり。

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■コース
JR川原湯温泉駅からゴールの八ッ場ダム（折り返し地点）を徒歩で目指す。
距離　片道約5km〜6km
所要時間目安　温泉あり　6時間
　　　　　　　温泉なし　4時間

■交通手段
・徒歩
・レンタルサイクル（道の駅八ッ場ふるさと館にて普通2時間無料。）
・タクシー（駅前から電話で呼び出し）

標識が工事会社や各企業の提供によるものしかない。
県の青い道路標識が恋しい。

■感想
とても楽しいハイキングだった。
坂が一つもない平坦な道をウォーキング。
駅から程よく歩いて山景色を堪能。
ゴール地点でダム鑑賞と資料館を見て治水技術を学ぶ。
最後は温泉で汗を流して帰宅。
運動不足を解消できる理想的なハイキングコースのひとつではないだろうか。
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■スタート地点　JR川原湯温泉駅
・湯水の如く資金注入したであろう豪華な駅舎が自慢。
・夜は駅員の交代なし。スタッフも客も無人だが録画カメラが回っている。犯罪だめ、いけない。
・コンビニもスーパーも食堂もない。
・山山山。

■県道375号線
駅から出て見回すと上空左手にトンネルが見えるはずだ。
このトンネルの通っている道が375号線。
八ッ場ダムはこのトンネルを抜けてまっすぐ行くと到着する。
まずトンネルを目指して歩こう。
分からなければ駅員に尋ねると方角を教えてくれる。
（注意、街灯が少ない。日が暮れる前に駅に戻ろう。真っ暗で猪に怯えながら道を戻った経験あり。）

■景色を楽しもう
温泉郷以外には375号線には商業施設らしいものはほとんどない。
山山山の景色を楽しみながら歩こう。

■神社
375号線沿いにいくつか神社が配置されている。
旧温泉地から住民と一緒に引っ越ししたそうだ。
行程の安全を祈って詣でると良い。

■温泉郷
・375号線沿いに旅館やホテルが点在している。これらは宿泊客用で日帰り客は利用できない。
・日帰りで利用できるのは公衆温泉浴場の王湯2時間500円のみ。
何本ものぼり旗が立っているのできょろきょろして探してみよう。
・最小単位の小さなタウン。郵便局や床屋や駐在所がある。
・新興住宅街なためとても小綺麗。

■共同浴場王湯
・2時間500円
・シャンプーリンスボディソープ完備
・タオル有料
・内湯と露天風呂あり。外はアブが飛ぶことがあるので注意。桶を使ってガード。
・2Fが休憩場になっている。畳と机とテレビと座布団がある。
・窓から自然の涼しい風が入ってくる。

■ゴール八ッ場ダム
台風19号の襲来で試験湛水を実施してしまったダム。
新川原湯温泉とは切っても切れない間柄。
ダム沿いには資料館や橋や双眼鏡が設置されている。
さあダムを見ていけ。


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■感想
駅には日が暮れる前にたどり着いておきたい。
王湯の締めまで粘ったら夜になっていた。雨が降っていた。

帰途の375号線は暗いところ明るいところが極端。
イノシシやシカに遭遇したらとても勝てない。
スマホの光を頼りに歩みを進めたがクマが出たらしゃれにならないと怯えて歩いた。
光が恋しい。

■道の駅八ッ場ふるさと館
・閉館18時（冬期17時）と公務員タイム運営。
・世界のヤマザキショップが出店していると王湯スタッフから情報を入手した。
「近くにコンビ二ありますか？」
「道の駅にヤマザキが」
さすが世界のヤマザキ。
ファミマも出店しない地域を抑えている。
報告書「JAと山崎製パンによる過疎地域での店舗運営」の通りだ。素晴らしい。
7-19時まで開店。本体の道の駅より働いてる。
・無料の足湯がある。ビニールソックス100円、タオル200円。
・レンタルサイクルがある。
　普通自転車2時間無料。電動2時間500円。
　免許証 又は 5,000円の保証金が必要。
・駐車場で車中泊が可能。

一時期話題となり、建設中断中の八ツ場ダム。
このダムが完成すると、ダムの底に沈み「幻の温泉」となってしまう川原湯温泉。
幻になる前にと行ってきました。

山里の小さなまち。
町全体が小さな温泉街です。
源頼朝が狩りの途中で見つけたという由来があるそうです。

共用の足湯があり、小さいながらもくつろいで座れる木造。
お湯の中に卵を入れておくとあっという間に温泉卵に！
卵を入れておける棒のついたかごもちゃんとあり、ステキな風情です。
卵を持参して、作りました温泉卵！！
待っている間に足湯であったまってぽかぽかし、そのままつかりながらできた温泉卵をぱっくり・・・最高でした。

共同浴場もいくつかあります。
「笹湯」は川原湯温泉で一番古いとのこと。無人浴場です。
場所が分かりづらく、地図をみながら同じ坂道をウロウロ。旅館の脇にちいさな錆びた階段があり、「ん？ここ？」と思い降りて行くと、ちまっとありました。
古くて小さい湯小屋ですが、温泉街の方皆さんで管理されているとのこと。私が入っている時も、お掃除に来ていらっしゃいました。
引き戸を開けると木でできた料金箱が。無人なのでそこにお金を入れ、友人とそれぞれ女湯・男湯へ。
年季の入ったいい味の着替え場所でした。

青いタイルがきれいな浴槽。かきまぜるカランもついていました。開いた窓からの風が気持ちよく、こじんまりとしていて快適。
お掃除にきてくれていたおばちゃんが感じ良く、色々教えてくれました。

「王湯」は大きく、年季の入った共同浴場。
源の「ササリンドウ」の家紋が大きく入った、雰囲気たっぷりの和風の造り。
大きな屋内風呂と小さめの露天風呂。
地元の人も来ていて人気のようでした。

宿の温泉もいいですが、どちらの共同浴場も違う風情があり、おすすめです。
ぜひなくなってしまうまえに！

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