やましたより123さんの平和公園に対する口コミ

平和祈念像を観に行く。
ここは世界への「平和」情報発信地。
私達には爆心地からの言葉は重い。
この像は公園の「願いのゾーン」にある。

先日新聞を見ると、各国原爆保有数が図示されている。
最も多いのがロシアの約１万発、
次いでアメリカ数千発、
アジアの保有国は数発から数十発だったろうか。
宇宙戦争でも始めるつもりだろうか、
あまり命は大切でないようである。

平和の「願い」は届かないのだろうか。

上半身裸でギリシャ神を連想する祈念像。
勇壮で穏やか、躍動的で力強い印象をもらえる。
長崎出身の彫刻家・北村西望氏の作品だ。
喜ぶ少女か笑うか、題名は忘れたが、
口に片手をあて嬉しそうに笑う少女像を思い出す。

ロダンの「考える人」をふと連想する。
ある解説によると、
「考える人」は目を開き、崖の上からだろうか、
谷底にうごめく罪深き人間達をジッと見ているそうだ。
龍之介のくもの糸に少し似た場面だ。
「考える人」は何を考えているのだろう。

一方、西望の作品、
悲惨な目に遭った人間達に
優しく勇気と元気を諭すようである。
これから何をすべきか分かるだろうとも言いたげだ。
同様に寡黙だが、
「考える人」よりはだいぶ心が熱いようである。

爆心地の近くに被災した神社の鳥居が残る。
足が一つ欠け一本足で踏みとどまる。
嘉納治五郎ではないが
「何くそ！！！」と強い気概が伝わる。
柔道をすれば相当強いだろう。