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ゆいの森あらかわの1階にあるカフェはいつも混んでる。
飲み物のお替りが半額で安いのだ。
■概要
中央図書館、吉村昭記念文学館、ゆいの森子どもひろば、カフェが一体化した複合施設である。
赤ちゃんから高齢者までが全世代が利用できるコミュニティ拠点として活躍する。
周辺には荒川自然公園や旧三河島汚水処分場喞筒場施設(桜がめっちゃ美しい)が所在する。
■感想
2023年は北海道でヒグマ、その他地域ではツキノワグマが頻繁に出没。
登山客や山菜狩りの地元民を襲って何人も病院送りにしてしまった。
かつて鎌北湖近くで子熊と遭遇した場んでっとさんはもう油断しない。
子熊近くの母グマに一撃必殺でぶっ殺されるより都内で安全に遊行する方を選択した。
命が一番なのだ。
しばらくはハイキングも登山も中止である。
●吉村昭という作家をご存じか?
登山者ならば誰もが一度は耳にする熊害小説、「羆嵐」の作者である。
(wikipedeia文学のベストヒット作品「三毛別羆事件」でも知られる。)
吉村昭氏は日本列島津々浦々、北は北海道から南は沖縄まで現地を旅行取材してネタをつかみ、小説やエッセイを書き続けた旅行者である。
旅の先輩であり、また登山者に対する熊害啓蒙作家への尊敬の念から記念館を訪れた。
(ゆいの森あらかわは撮影厳禁であるが、吉村昭記念文学館の一部、書斎兼仕事場だけは撮影可能。)
●吉村昭氏の作品から郷土愛をはぐくめるかは微妙
吉村昭氏は荒川区日暮里出身である。
日本全国を飛び回って題材を小説にしていた。
131タイトルを世に出し、日暮里や荒川区を舞台にした作品よりも他県作品の方が多い。
(荒川区は氏の作品から郷土愛が育つのを期待しているようだが、その作風からは荒川区から他県に目を向けるよう誘導しているようにしか思えない。)
特に、吉村昭氏の代表作ともいえる有名作品「羆嵐」の舞台は北海道である。
荒川区とは遠い。
強烈な北海道プッシュになるのを杞憂したのか、記念館では「羆嵐」はその他作品扱いで地位はそれほど高くない。
どの県もだいたい均等になるよう記念館では紹介されている。
(ヒット作といえど特別扱いはしてない。流行に迎合しない)
偉大な作家ではあるが、郷土愛をはぐくめる作家であるかは微妙だ。
●仕事場
書斎兼仕事場は解説パネルがついている。
それによると足元には各地のポケット地図帳、メモの束や旅行先で収集したもの、趣味のタコなどが展示されている。
復刻版であり、実際に腰掛けて執筆の真似事なんかができたりする。
楽しい。
●吉村昭氏の作品が充実しているのはさすが荒川区
どれも昭和の作品であり古い。
ものによっては感性が時代遅れであったり出版されてないものもある。
自選集はあっても全集はない。
他区図書館では「羆嵐」が在架する確率は高いが、その他作品は扱ってないところも多い。
あらかわゆいの森にある図書館はその他作品も取り扱っている。
さすが荒川区である。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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