あきあき10!くるるん５号線さんの函館山・函館山ロープウェイに対する口コミ

　正直、期待してなかったんです。だって、あまりにも有名すぎて。絵葉書とかでも見たことあったし、キレイだってことは十分知っているつもりでした。･･･甘かった。
　ロープウェイがさほど高くない函館山の頂上に向かって上ってゆくにつれ、何の変哲もなくどこでもあるように思っていた夕闇の町並みが、そこらの街灯のポツポツした明かりが、目の前でみるみるＸ型の狭い空間に閉じ込められ、押し固めた宝石のように七色に輝きだすその様は圧巻！山が比較的低いせいなんでしょうね、「夜景が迫ってくる！」というイメージがぴったりです。
　ロープウェイから見る景色で既にこの状態なんですから、当然高まる期待！そしてついに山頂から見た函館の夜景。星のように瞬き、揺れる無数の光に、もう言葉が出ない。あの魅力的な絵葉書ですら、この美しさは表現しきれなかったのだと悟りました。自分の目で確かめた甲斐がありました。
　函館山は交通規制があって午後５時から１０時までの間、自家用車は登れない事が分かり、ならばと２度目は午後４時のうちに車で山頂へ付いたのですが、５時近くになって「下山してください」とナンバープレートがアナウンスで読み上げられてしまいましたー！そもそも入れない、ってコトだったんですね。すごすご山を降り、改めてロープウェイで昇りました…うぅ予算外の出費…皆様お気をつけ下さい（私だけか…？）。
　でも早い時間に来たおかげでミラクルが！「ここでご飯食べよう」ということになり、レストランの窓側（窓側は空き待ちなので時間がかかりましたが）に座り黄昏の函館を眺めていると…夕焼けに染まったピンクの函館夜景があらわれたー！何コレすっごくキュートで綺麗ー！と皆で騒いでいたら、やがてブルーもしくは淡い群青の夜景へと色を変えてゆくではありませんか！溜息…なんというか…「夢みたいな景色」という言葉しか思いつかない！
　後で知ったのですが、この日没後まもなくの限られた時が函館夜景の最も美しい時間帯なのだそうです。思い返しても、あれは今まで見た中でイチバン美しい夜景だと思ってます。　
　ただでさえ風の強い山頂、ワンシーズン分先取りの寒さを体感できるんで（冬はお察しください）、野外でずっと過ごすには寒い季節でしたら、レストラン窓側の席で、移り変わる空と街の色を楽しまれることをオススメします。帰りのロープウェイも夜景側の位置に立った方は、最後の最後まで夜景を楽しむ事ができますよ。