ウマゴンさんの法起寺に対する口コミ

法起寺は、奈良県生駒郡斑鳩町岡本にある聖徳宗の寺院。
世界遺産・法隆寺が所在する斑鳩の里には、法起寺のほか、法輪寺、中宮寺など、創建年代が7世紀にさかのぼる古代寺院が存在し、この地が早くから仏教文化の栄えた地であったことがわかります。

塔マニアの私にとっては、法隆寺五重塔、法輪寺とこの法起寺の三重塔があるこの斑鳩の里を外すことはあり得ないことで、当然数回訪れています。
なお、この法起寺三重塔は日本最古であり、また、特異な形式の三重塔である薬師寺三重塔を除けば、日本最大の三重塔と言われています。

すでに全国各地の五重塔、三重塔を40〜50基ほど見ている私ですが、何十メートルの高さを誇る五重塔、三重塔でも、その設置場所から少し離れると見えなくなるのが普通です。
特に三重塔は、高さが20ｍ前後ですので、本当に寺院から少し離れると全く見えなくなってしまいます。

ところがこの法起寺三重塔は、今なお回りが田園地帯ということもあり、けっこう離れた場所からもその雄姿を見ることが出来ます。
これは本当に珍しいことであり、貴重な風景の財産と言えます。
これは斑鳩の里全体にいえることであり、都市開発が進む奈良ですが、なんとかこの貴重な風景遺産を存続させて欲しいと、塔マニアとしては切に願うところです。