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西洋古代史学者「村川氏」が購入した別荘地、「旧村川別荘」は、手賀沼を見降ろす我孫子市内の小高い丘の上にある別荘で、長い石段を登ると、ふんだんにモミジが植えられた、樹木に囲まれた古民家風の母屋があります。
我孫子市内の真ん中にある別荘にもかかわらず、静けさを醸し出している雰囲気が良いですが、モミジが紅葉した12月の景色は、母屋を、よりイイカンジに醸し出してました。
母屋は自由に見学が出来るので、入館すると、鶴型をした釘隠しや縁側など、大正時代の面影を残す館内は、どこか落ち着ける雰囲気があります。
縁側の大きな窓から見える庭には、孟宗竹やモミジが美しく映えていました。
畳に座り窓からの庭を眺めると、いつの間にかその庭の雰囲気や美しさに引き込まれそうになる「和」の世界がとても良いです。
母屋の裏には、当時では珍しい鉄筋造りの新館があります。
村川氏は、母屋を浴室や台所などをしつらえた生活の場、新館を寝室や書斎としていたそうで、それらの部屋もそのまま残っています。
新館も無料で入館できますが、庭のモミジや手賀沼が望めるように大きな窓をしつらえ、さらにその景色を腰かけて眺める事が出来るようになっています。
この窓を通して、現在は我孫子市街地が形成されているので、手賀沼は殆ど望めませんが、この市街地が無かった当時は、見晴らし良く手賀沼が望めた事でしょうし、村川氏は手賀沼の景色を、とても気に入っていたそうです。
また庭の紅色に染まったモミジがより美しく望めますが、この大きな窓はコールバン法と言う、外の世界が少々歪んで見える作りになっているそうで、よりモミジの紅色が映えて見え、見ほれる程でした。
また母屋や新館の裏手にも散策路や展望所があるので、紅葉したモミジを存分に愛でる事が出来ました。さらにこの展望所付近から富士山が望めます。
モミジや孟宗竹で飾られた庭に手賀沼風景、遠く富士山も望める風景は、当時としては一等地であった事でしょう。
市内にあるとは思えない「旧村川別荘」は、散策に観光にオススメですが、開館中は母屋や新館、しっくい壁や窓辺や各道具類など、無料で現地ボランティアガイドを受ける事が出来ますので、是非利用して頂くと良いと思います。
アクセス〜
・JR常磐線我孫子駅より徒歩15分。バス我孫子市役所前下車徒歩5分
・母屋、新館の拝観、ボランティアガイド無料
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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