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奥久慈茶として有名な大子町の左貫地区は、大子町の中心街より更に山間部の、山々に囲まれた場所にあります。
そんな左貫地区は、約400年の歴史がある、日本の最北の「奥久慈茶」の生産地として有名で、山々に囲まれた左貫地区は寒暖差が大きく、個性的なコクと”まろみ”があるお茶が出来るそうです。
新茶葉の季節は、新緑の茶畑が広がり、それはまるで桃源郷のような美しい景色になるそうで、その景色を目当てに、また写真撮影に観光客が訪れる場所です。
八十八夜(ゴールデンウイーク頃)の頃、左貫地区を訪れると、まだほとんど新茶葉は成長していませんでした。
日本最北でもある左貫地区は、他の茶産地より気温が低いため、八十八夜よりも一ヶ月程度遅れて新茶葉摘みの季節になるそうで、
桜の花と新茶葉。。。。
と言う景色は見れませんでしたが、それでも、水田に写る山の新緑や左貫地区の景色は、野鳥のさえずりも相まって、とても癒される里山でした。
山々には朝霧が残っており、幻想的な雰囲気の景色が撮れましたが、この朝霧もお茶の木に対して良い効果あるとの事です。
それから一ヶ月ほど経た新茶葉の頃、左貫地区の奥久慈茶の里公園を訪れました。
ココでは毎年5月中旬〜6月上旬の新茶摘みの頃に訪れると、新茶摘みや、手もみでの製茶造り、本格的な茶室での茶道など、まさにお茶の里ならではの体験(すべて有料)が出来ます。
新茶葉摘み体験を申し出ると、1芯2〜3葉と言う基本的な摘み方の説明を経て、存分に新茶葉の手摘み体験を行う事が出来ます。
手摘みは機械摘みと違って非常に時間がかかりますが、柔らかい茶葉のみを使うので贅沢な煎茶が出来ます。
しかし、その煎茶になる主な工程が、
生葉→送風加湿→蒸熱→冷却→葉打ち→粗揉→揉捻→中捻→精捻→乾燥→整形・分別→火入れ乾燥→冷却→仕上げ
と言う非常に長い工程を経て煎茶が出来るので、高価になる秘密が理解出来たような気がしました。
欲張って沢山の新茶葉を摘み、なかなか楽しかったですが、今度はその茶葉で、製茶造り体験を行いました。
製茶と言っても、自分で茶葉を揉んで作る「手もみ茶」。
かなりの時間を要して、丁寧に揉むのが非常に大変でしたが、香りが絶品な「オリジナル手もみ茶」が完成しました。
自分でお茶を作る事が出来るなんて知らなったですが、早速オリジナル手もみ茶を、奥久慈の素晴らしい水で淹れると、初めて製茶した割には、カナリ上出来だった??と思います。
それにしても、新緑茶葉で囲まれた左貫地区の景色は素晴らしく、奥久慈茶の里公園から出発する散策路を歩くと、アチコチで新茶摘みが行われており、農家の方は大忙しでした。
新緑の新茶葉を摘む姿は絵になるので、了解を得て撮影を行いましたが、なかなかイイカンジ。
また散策路途中にある製茶工場では、新茶を試飲することが出来ます。
新茶を頂きながら、新緑の山々、一面に広がる新茶葉の色、整然と作られた茶畑は、本当に美しく、それに華を添えるかのように、小鳥のさえずりが聞こえ、まさに桃源郷のような場所。
本当に癒されます。
新茶の季節は、まさに一番良い時期かもしれませんが、まさに知る人ぞ知る名所かもしれません。
因みに、煎茶と同じような工程を経ながら、”揉み作業を行わず”、最後に石臼で挽いたものが「抹茶」。
煎茶が「蒸し」と「揉み」が重要な工程であるのに対し、半発酵させたのが「ウーロン茶」。
発酵させたものが「紅茶」。
開花直前のつぼみ状のジャスミン花を香り付けしたのが「ジャスミン茶」だそうで、お茶の種類は違えど、全部同じ茶葉から、それぞれの工程を経て、素晴らしいお茶が出来ている事を教えて頂きました。
残った新茶葉は持ち帰って、てんぷら用のお土産になりましたし、自宅でもオリジナル手もみ茶を淹れましたが、やはりこの香りは本当に素晴らしく美味しかったので、
「もっと沢山摘めば良かったな?」
と思いました(嬉)
毎日のように飲んでいるお茶は、素晴らしい農産物であることを知る事が出来ましたし、このような体験でお茶の凄さを知る意味でも、非常に価値があると思いますし、また非常に気持ち良い新茶葉が茂る散策路散歩も、是非時間を取って体験される事をオススメしますし、
〇アクセスなど
・JR水郡線 常陸大子駅から森の宿行きバス20分、タクシーで15分
・無料駐車場有
・水曜日休園
・新茶葉以外の日は、コンニャク造りなどの体験が出来ます。
・体験中の写真撮影は、基本的に出来ません。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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