平和公園の口コミ一覧（９〜１０点）

今回は、広大な敷地を持つ平和公園の中にある、アクアタワーという施設を紹介します。
平和公園アクアタワーは、愛知県名古屋市千種区平和公園の一角にある給水塔兼展望塔。
2002年（平成14年）、名古屋市上下水道局が名古屋市東部丘陵地域への安定給水と災害時の給水場として平和公園の敷地北端に設置した「平和公園配水場」に建つ給水塔で、敷地内にある児童公園の地下に置かれた配水池から塔内のタンク（容量600立方メートル）にポンプで水を汲み上げ、自然流下させる事で高台への水圧を確保する事を本来の目的としています

平時においては前述のように利用されていますが、災害による停電時でも非常用発電機でポンプを動かし、配水池の水を汲み上げる事で応急給水が可能な「応急給水センター」として市北部方面の応急給水や応急復旧の前線基地としての役割を担っています。

私自身、この平和公園からは徒歩圏に住んでおり、過去の「たびかん」においても「早春の梅」「猫が洞池のシダレザクラ」など何度か投稿しております。

アクアタワーの存在は知っていましたし、日常的に目に入る存在でしたが、そのような当たり前の存在であるがゆえに、今まで一度も訪れたことはありませんでした。

今回平和公園に桜を見に行こうと思った時、「そういえばアクアタワーが土日開館している。ひょっとしたらタワーの展望室から平和公園の満開の桜を一望できるかもしれない」と考え、初めて訪れた次第です。

平和公園は桜の花見で多くの人で賑わっていましたが、アクアタワーは「名古屋市上下水道局」というお堅いところが運営しているせいか、来場者は、ちらほらという感じ。
その分静かに落ち着いて過ごせるのはありがたいことです。

展望塔としては、地上40ｍ（標高120ｍ）にある展望室からは、東の猿投山・段戸山から南の東山スカイタワー、西の名古屋駅の高層ビル群・鈴鹿山脈まで、名古屋の観光スポットや近郊の山々などを一望するできるようになっています。
私が訪れた日は曇り空だったにも関わらず、その眺望は、遠方はともかく名古屋市内はほぼ一望出来ました。

ただ桜の眺望は、平和公園自体が小高い山に囲まれ、森におおわれていることもあり、残念ながら見えませんでしたが、それを差し引いても無料でこれだけの眺望が楽しめるわけですから、十分価値はあると思います。

平和公園は自然豊かな名古屋市民憩いの場であり、名古屋市全体のお墓を集めた巨大な墓地であり、その双方で名古屋市民の知名度はありますが、今回の訪問により、このアクアタワーが緊急時や東南海大地震などの災害時の応急給水や応急復旧の前線基地としての役割を担っているということ。
また平和公園自体が災害時の市民の大規模避難場所になっているということを、改めて認知することが出来ました。

特に私自身は平和公園近くの住人ですので、ここに避難する、またアクアタワーのシステムのお世話にならないような、平安な時を過ごせるように祈るばかりです。

■概要■
開館日　　土・日、休日アクアタワー　（12月29日～1月3日は休館）
開館時間　午前10時～午後4時
入館料　　無料
所在地　　名古屋市千種区平和公園一丁目地内
交通アクセス　市バス「光ヶ丘」下車すぐ