巣鴨地蔵通り商店街の口コミ一覧

都会の花見処は寺だ。
どこでも花木を一本は植栽している。
人混みに行きたくなければ駅チカの照明のある寺を訪ねるのだ。
巣鴨地蔵通り商店街には寺が二か所もある。
3月1日、どちらも梅が美しく咲いている。

■概要

巣鴨には寺社がそこそこ多い。
巣鴨地蔵通り商店街沿いの眞性寺と高岩寺は今が梅の最盛期である。
ちょうど十五夜付近で月が綺麗だったので見に行ってきた。

■感想

花見の狙いどころは早朝と夜。
人がいないところを狙うとウハウハ。
春に浮かれて気分がいい。

飲食店の閉店時間が早くなり、人通りがすっかりなくなってしまった巣鴨地蔵通り商店街。
がらんがらんである。
この一年で色んな店が閉店してしまったが花は変わらず四季を迎えている。
世がどんなに変わろうと花の美しさは変わらない。


マクドナルドから一番近い梅の見どころ。
眞性寺には仕事帰りの勤労者たちがふらふらと吸い寄せられていく。

こちらには大きな梅の木が三本植わっている。
門扉に二本、事務所脇に一本である。
それぞれ見事に花を咲かせており、仕事帰りの勤労者を美しさでねぎらっている。
提灯の光を受けては色がより鮮明になっている。
明かりさえあれば、梅は昼間よりも夜が美しいのだ。
これは必見。

高岩寺の梅の木はそれほど大きくはない。
花がたくさんついているわけでもなくどこにでもある梅の範疇だが、月の通り道であること、そして照明があることでとても夜に映える。
見上げると月光が真上にさして神々しい。
家路に急ぐ人ばかりであまり知られてないがなかなかのスポットだと思う。

JR巣鴨駅から徒歩10分ほど。
一応観光地ではあるが、基本的に生活用商店街。
肉のハナマサや三代目茂蔵、八百屋や食堂がひしめいている。
都内において活気ある商店街のひとつ。

■四の日という縁日
商店街を端から端まで歩いて約800ｍ。
4日、14日、24日と四の付く日は縁日が開催され道の両側に格安の屋台が並ぶ。
縁日の目玉は150円のお好み焼き、1個300円の大阪焼き、一串100円の玉こんにゃくなど驚愕のデフレ価格が並ぶ。
（まるでタコの入ってない200円たこ焼きを売る西成の屋台を彷彿とさせるが、巣鴨のたこ焼きはちゃんとタコが入っているし怪しいところはない。）
浅草や西新井大師など他所の地域に比べても巣鴨の屋台価格設定は半額以下。
超お得なので四の日を狙って食べ歩きすると良いだろう。
商店街が途切れた先には猿田彦神社がある。


■商店街のお得なお店たち
・OSドラッグ
ドンキホーテを上回るジャングル陳列のドラッグストア。
消防署から注意を受けそうだがぎりぎりかわしてるぽい。
広告を出さない分、激安。しかしとても狭い。出会い頭に殴り合いが始まりそうなほど狭い。
レジはとても並ぶ。一長一短のクセが強い。
買い物すると絆創膏などの試供品を一枚くれる。

・三代目茂蔵
豆腐のアウトレットチェーン店。
高齢者の接触事故を防ぐためか店内は他地域よりも余裕があり広々。
過剰積載陳列は行ってない。
OSドラッグの店長にはこの高齢者ファーストを見習って欲しい。

・たいやき飛安
たいやきとたこ焼きを売ってる。
十年ほど前は一尾70円、一パック200円だったが消費税と共に年々値上げしている。
それでも他地域よりは激安だが、平日はあんまり商売してない。四の日は確実に営業。

・クスリ巣鴨萬盛堂
地蔵通り商店街の代表的な薬局。
通りに何店舗もある。そんなに儲かってるのか。
マックス 植物生まれのやさしい石けん 80g×3個が83円（税抜）で売られている貴重な店。この石鹸はおすすめだ。最後まで泡立つ。

・TAKASE
ある日工事が始まって完成したらパン＆レストランのTAKASEビルだった。
いきなり自社ビルを建てるTAKASEの財力よ。
2Fで食事するとパン食べ放題がついてくる。
休業日前日はパンの半額売り（対面販売でグイグイ売ってくるやり手の店員がいる。売れ残りを出したくないという強い意志を感じさせる営業姿勢には好感が持てる）、100円でベーカリーの一斤パンが買える。お得だ。

・カーテンカーペット　ことぶきインテリア
敷物のアウトレットを仕入れており、掘り出し物はとにかく安い。1000円で1畳〜2畳の敷物が買える。
うちのカーペットもここで買った。洗濯機で丸洗いしてる。

・巣鴨で北海道
北海道のアンテナショップ。
ガラナが売ってる。暑い日はごくごく飲もう。

・石栄堂印房の向かいの靴屋
アウトレットの靴屋。看板はないし店名もない。
500円から靴を売ってる激安店。
期間限定の1weekショップかと思ったら何年も営業している。しかし店名は不明。
ある日ふといなくなるのではないかと不安感を抱かせる。
2020/04/20とうとう幕を閉じる。

・マルジ紳士館
店内の奥に紳士靴コーナーがあってそこらの靴屋より安い。500円とか1000円とか税込み価格。早い者勝ち。

・ちはら町並み美術館
1級建築士のちはらさんが描いた日本全国の町並みを展示。
超上手い。
ジブリとか背景画とか好きなら見て損はない。
美しい。

・ルミエール歯科隣の7DAYS
1weekショップに入れ替わり立ち替わり携帯の販売屋が入居する。ドコモ、えーゆー、ソフトバンク…。
臨時拠点の割にいつもスマホ屋が入っている。
店員が看板代わりの店名ステッカーをホウキの柄でぺたぺた高いところに貼ってる。
パイプ椅子と長机で営業。
被災地の臨時店舗みたいで味わいがある。


■生活拠点として巣鴨
2020年3月現在、例のウィルス騒ぎで平日は閑古鳥が鳴いている。
どうしてこうなった。
それはさておき、巣鴨を生活拠点とした場合の衣食住はなかなかに便利である。
JR駅前にはサミットと西友の二大安売りスーパーを抱え、お買い得な惣菜、弁当、食料品の買い出しが容易である。
それに加え基本的な衣料品は下着からスーツまで西友で一通り揃えられる。
また、駅前は看板は控えめだが風俗街でもある。
建物の裏側でひっそりとミニスカ胸元ばいーんのおねえちゃんたちが冬の寒空の下でも営業していた。していたのだ。
ウィルス騒ぎでひっこんでしまっている。