長崎原爆資料館

去年の１１月に訪れました。
とてもおおきくてきれいな資料館でした。設備も整っていました。
被爆者の方の手記を、タッチパネルで見ることができました。それはそれで、なんとも言えない違和感を覚えました。
被爆者の方や、被害にあった建物の写真、現物の溶けた瓦、お弁当箱などが展示されていて、原爆の恐ろしさを無言で伝えていました。
たくさんの人が入場していたのですが、だれもが無口になっていました。
私たちは、３時間ほどいたのですが、もっとじっくり資料や手記などを読みたいと思いました。

きれいで立派な建物なのですが、中に入ると、独特の雰囲気が感じられ、しっかり見学しなければならないという気持ちになります。
我が家は、小学2年生と中学1年生の子どもを連れて行ったのですが、最初、小学生の娘は見学することをこばんでいました。かなり衝撃的な映像や展示物もありますので、小さなお子さんが見学する場合は、大人の方が一緒に並んで見学し、あまりにも過激なものは見せないように配慮してあげた方がいいかもしれません。そのような配慮があれば、小学校低学年の子どもでも、話を理解しながら見学することができました。一方、中学生の息子には、とても良い勉強になったようで、隅から隅までじっくりと見学していました。特に、見学コースの後半の方にある被爆者の声を機械で聞けるコーナーは、話が身にしみて、いろいろな方の声を何度も聞いてしまいました。見学に行ったら、ぜひ聞いてもらいたいです。

日本人として一度は行っておくべき資料館だと思います。小学校の修学旅行で初めて訪れました。被爆者のお話や本・絵画に出てくるようなグロテスク描写はあまり無く、展示が控えられているようですが、それでも頭蓋骨の張り付いたヘルメットや、解けた鉄製の水筒など当時の悲惨な状況が間接的に想像できる証拠がたくさん展示されています。一番心に残ったのは、原爆で亡くなった方々の遺影です。あどけない顔をした中学生くらいの年の兵士や、女学生が沢山無くなった事を考えると、戦争が無ければ・・・という無念さと何とも言えない怒りを覚えます。

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