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GAYOSHIさんの祇王寺に対する口コミ

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GAYOSHIさんのクチコミ
2021年11月28日に投稿されました。
祇王寺は、往生院の境内にある、京都市右京区の奥嵯峨にある真言宗大覚寺派の仏教寺院。
往生院は法然上人の門弟良鎮によって創建されたと伝わっています。
『平家物語』にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の心変わりにより都を追われるように去り、母と妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺として知られています。

後に荒廃した往生院との関係なのか、尼寺として残ったからなのかは知りませんが、素人目には、京都の寺としては珍しく、その趣きは質素であり、敷地など規模もこぢんまりとしています。
一般的な寺院のような仏閣なども無く、草庵という小さな建物の中に、祇王などの仏像が安置されています。

そんな質素なお寺ですが、ここを有名にしているのは、その境内に広がる苔に覆われた庭と竹林、そして庭全体に植えられたもみじの木です。

私は一度初夏に訪れたことがあるのですが、その頃は、緑の苔に覆われた庭と青もみじが美しく、竹林を通り抜ける風を感じ、とても穏やかな気持ちになったのを覚えています。

そしてその美しい青もみじが色づく秋にもう一度来ようと思ったのです。

京都の紅葉の名所として祇王寺が有名なのは、木々が赤く染まった紅葉美ではなく、その散り際に、苔の上に敷き詰められた、本当に赤い絨毯のような散り紅葉にあります。

今回の訪問は11月中旬ということもあり、存念ながら散り紅葉とはいきませんでしたが、緑と黄色と赤の紅葉のグラデーションを楽しむことが出来ました。

帰り際、拝観入り口にいた方に「散り紅葉の見頃の時期」について尋ねたところ、以下のような回答というかアドバイスを頂きました。

〇去年は今頃は既に散っていた。やはり年によって(その年の気温、気候によって)違うので、いつ頃というのはわからない。
〇一番の見頃のタイミングは、茶色になり始めた散り際に強い風が吹くと、いっぺんに散るので、見事な絨毯が出来上がる。だから時期というよりはタイミング、そういう意味では観光客の方にとっては運ということになる。

私のように遠方の在住者で、そんなにすぐに来られない人にとっては、赤い絨毯を見るのは難しそうですね。

ただ、ここ嵯峨嵐山の紅葉の名所、たとえば天龍寺、常寂光寺、二尊院などの大規模な手入れされた庭園の紅葉も見事ですが、ここ祇王寺のようなこぢんまりとした庭園の散り紅葉も本当に心を穏やかにしてくれます。

しかも祇王寺は、嵯峨嵐山の中心地から少し離れていることもあり、若干観光客も少ないように感じます。
色々境内を歩いて楽しむというよりは、草庵の縁台に座って、ゆっくり、のんびりと景色、雰囲気を感じるという楽しみが出来る貴重な名所です。

●所在地   京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
●拝観時間  9:00~17:00(受付終了16:30) ※年末年始は変更あり
●拝観料   300円
●交通    JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」より徒歩20分 / 京福電鉄「嵐山駅」より徒歩20分
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。
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