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コロナに開け、コロナで暮れる2020年。
幸い、この河川公園のおかげで極端な運動不足にはならず散歩を楽しませてもらえた。
しかし、先日は事故に遭遇した。
歩いている時に何げなく道路の方へ目を向けた。すると、石階段に違和感を覚えた。
階段の途中に何かある・・・。
荷物とボール? いや、違う。人間だ!
荷物に見えたのは身体で、ボールに見えたのは頭だった。老眼は辛い。
階段の途中で、頭を下にした男性が倒れていたのだった。すぐに駆け寄ってみると高齢男性で顔から出血している。
「大丈夫ですか?」と声をかけると「大丈夫・・・」と返事。
さらに年齢を聞くと84歳で、自宅には痴呆気味の奥さんがいるだけで、息子さんは東京住まいだという。意識レベルは高いが、念のために救急の手配をする。
しかし、身体は逆さ状態で自力では動けない。このままでは頭に血が上ってしまいそうだ。
そこへ走ってきたのは佐川急便の制服を着た男性。
聞くと、彼は川の反対側を走っているトラックの助手席に乗っていたが、老人が階段で転倒するのが見えたので、すぐに車から降りて歩行者用の橋を渡って走ってきたという。
逆さ状態で倒れている老人を二人で抱えて石段に座らせたが、さらに彼は「ティッシュとか、ビニール袋とかはありませんか?」
と言うので、家内が持っていたティッシュとレジバッグを渡すと、彼は負傷者の顔面の血を優しく拭いてやる。
なんて親切な男だろう。
私は、綺麗になった顔に出血を押さえるためにタオル地のハンカチで覆い、救急の到着を待つ。
そこへ、佐川急便の運転手男性が遠くの橋を迂回してやってきてくれた。
とにかく、負傷者を座らせることは出来たし、顔の出血の処置も出来たということで「それじゃ、仕事に戻ります、後はよろしく!」と言って颯爽とトラックに乗り込み去って行った。
いい男たちだなあ・・・と感心した。
私の中で、佐川急便のイメージが向上したのは間違いない。
ようやく救急車も到着し、男性を収容し一件落着したのであった。
★
今日は幸い何事もなく歩く。
近鉄の鉄橋を電車が渡る。
観光特急「青のシンフォニー」だ!
胸元からガラケーを出してカメラスイッチをON。
しかし、ピントが合わない上に逆光だった・・・。
今日のお散歩は4キロ。今年はコロナの影響と7月の長雨で例年より歩行距離は少なく、482キロだった。
来年は頑張れるような世の中になってほしいと願ってやまない。
小さな旅でもいいから少しは安心して出かけられる世の中になって欲しい。
日本の、そして世界の人々の平穏と安全を祈ります。
※この観光スポットの感想クチコミは各投稿者が経験した体験を基にした個人的な意見であり、【たびかん編集部】のものではありません。