浅草寺の発祥地にやってきた。
常々次の関連施設は行きたいと思っていた。
・浅草寺と岩井観音堂
・寛永寺と鬼押出し園
遠く離れた関連施設はスタンプラリーみたいでいかにも楽しそうだ。
軽井沢鬼押出し園は2026年に首都圏発お得な切符販売終了。原油高ですなあ。
行けるときに行けばよかった。
■概要
旅の僧が成木川沿いの岩場に小さな堂を建てて観音像を安置した。
ある日、日本史上まれに見る大暴風雨が発生。
成木川は大氾濫。
お堂と観音像は濁流に飲み込まれて流されてしまう。
探したけど見つからない。
約100年後、観音像は成木川 → 入間川 → 荒川 → 隅田川と川を下り、隅田川で漁をしていた兄弟漁師(檜前浜成・竹成)の網にかかる。
これが浅草寺の縁起(観音像が網に掛かり、浅草寺の始まりとなった話)に繋がる。
■感想
●岩井観音堂まで歩こう!
飯能駅から一応徒歩圏。
バスも少ないながら走っている。
春は往復ウォーキングでよい運動。
案の定、目的地周辺は誰も歩いてないし乗用車の交通もほぼない。
浅草寺の繁盛具合とはえらい違いである。
「ここが源流なのにねえ?」
やはり場所が辺鄙なのがいけないらしい。
野生のクマもシカもサルも出ない歩きやすい道だった。
●100年の旅のスタート地点である
看板も旗も立っていて目印満載。
素通りすることはまずありえない。
たくさんの人の願いを叶えてきたのか赤い旗がぱたぱた揺れている。
下から仰ぐと壮観な眺めである。
観音堂は崖岩の上に建っている。
岩から木々が生えるほどに生命力に満ち溢れている。
「おお。岩上のわずかな土に根を張って、なんというジブリ世界感」
成木川はすぐ横である。
見下ろせば川の流れが見える。
ここ数年は雨量が少なくてやや干上がり気味。
川底が透けて見えるほどだ。
ここを流された観音様がどんぶらこと墨田川に流れて見つかったのは奇跡に近いのではなかろうか。
100年の旅のスタート地点である。
いざいざ観光である。
●10分程度のミニ登山
崖岩山の登山は5mもない。
すぐ登頂可能だが、下は川で周辺は岩。
事故って助けを呼べなければ死ぬような環境でなかなか野趣に溢れている。
修験道者の修行地のような厳かな雰囲気がある。
岩井観音堂の歴史は古く、1400年前からずっとここにあるという。
おかげでなんかの神様も複数いる。
再建されたあとも手作りの観音様を祀ってるらしく、お堂の中を覗くと小さいのや中くらいのがたくさん。
これらも未来には100年の旅をするかもしれない仏像たちである。
過酷な旅の無事を思って南無南無しておいた。
流されないならその方が絶対にいいけれど、こんな川のそばではねえ、と半分はちょっと期待してしまった。
●浅草寺の観音様の仲間たち
浅草寺の観音様は見たことがないが、岩井観音堂の仏像を見るときっと似たような作りになっているんだろうと思われる。
そのうえ100年も流されてきっと欠損や摩耗なんかしているはず。
その元の形を眺める気持ちで観光してきた。