薬石の湯 瑰泉

2020/05/30 12:15
スマホにLINEメッセージが飛び込んできた。
踊る文字は「延長」
なんだってーーーー！！！
5/31まで予定の自粛要請がおかわりだ！！
6/18日まで休業延長！
4/10からの休業がとうとう二か月突破。
露天風呂が使いにくい梅雨時期にまで休業が食い込んでしまった。
石和温泉で一泊、始発から松本に行き浅間温泉日帰りを楽しむという温泉三昧がまた遠くなる。

------------------------------

がたーんごとーん。
がたーんごとーん。
とある日、JR中央本線に揺られていた。
平日の昼間ゆえに四人掛けを一人で贅沢に独占している客ばかりである。
すると、きょろきょろしているご婦人がやってきた。
対面に足を投げ出しふんぞり返っているおじさんには声かけづらいものだろう（私も同じようにふんぞりかえっている行儀の悪い客だが、困っている人は看過しないぞ。都内の満員電車を経験している身の上、足が棒になる辛さは知っているのだ。足裏固くなるなるやだやだやーだー）。
私は足を下ろし、紳士っぽく「よろしければ相席どうぞ」と声をかけた。
ええかっこしいなのである。

お互いに小旅行同士、どこに行くのか、おすすめはどこかと情報交換には余念がない。
そこで知ったのが「薬石の湯 瑰泉」であった。
ご婦人はこれから温泉入って御膳を食べて悠々自適な一日を過ごすのだという。
とても興味がわいた。
山の中でヤマビルに血を吸われたり急斜面を滑落して泥だらけになっている（あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ）。
たまには優雅に温泉旅行などにもしゃれ込みたい。
ご婦人とは連絡先交換をせずに別れた。
瑰泉に通い続ければ、縁があればまた会うこともあるだろう。

我が石和温泉の常宿処、薬石の湯 瑰泉（かいせん）
通常の宿泊所と違い、15時チェックイン10時チェックアウト方式ではない。

24時間滞在施設である。

時間が許す限り何度でも温泉とサウナに挑める。
脱衣所に無料の給水機完備。
荷物は着替えを潤沢に準備するべし。
いつでも清潔でぱりっとした気分でいられる。

ひたすら一日温泉がこんなにも解放感あふれるとは知らなかった。
外に観光にもいかず、ずっと温泉と施設探検と無料wifiと無料充電とテレビ視聴と漫画を読んで過ごす贅沢。
素晴らしい。なんと素晴らしい世界があったのだろうか。
大満足の温泉施設である。


ご婦人には本当に良いところを紹介してもらった。
水風呂と高温風呂を繰り返して血流が良くなり寝つきが良くなった。
寝たいときに寝て起きたいときに起きる。
夜に寝なくても別に良いのだ。なにしろ24時間だ。
内湯には全裸プールもあり、犬かきで運動もする。
ジェットバスで筋肉のマッサージもばっちりよ。
丸ごと一室が着衣サウナになっている薬石ドームは全身がかっかっと熱くなる。
岩盤浴は背中が熱いしごつごつするし家ではまず体験できない感触でごろごろしてアイタタアイタタと悲鳴を上げる。
めっちゃ楽しい。
いつまでもごろごろごろごろしていたい。


夏の温泉も良いものだ。
風呂上りは中庭の風も気持ちよく、ハンモックに揺られて無料のレンタル漫画で「マキバオー」を読む。
施設内のエアコンもよく利いているが、夜は縁側で眠る。
施設内に外敵はいない。
ぽんぽんにレンタル毛布をかぶせて子供に戻る。
おうちじゃない感がとても楽しい。
明け方の薄いグレーの空がとてもきれいだ。
ごそごそ起きだして中庭をカランコロン散歩してごはん時間を待つのもわくわくする。
キャンプのような気分で夏を過ごすのだ。
楽しい。

冬は露天風呂で雪を頭にかぶりながらもうもうと上がる湯気を楽しむ。
天気が悪くても温泉があればワビサビだ。
曇り空から太陽が少しのぞいてぱらぱらと雨が降るのを見るのが好きだ。風情がある。
夜に自由時間を使って20号線に出て近隣のフランチャイズレストランに行くのも良い。
深夜まで働いてる地元の人がごはんを食べている。
彼らが放っている一日の終わり感をご相伴にあずかる。
さあ寝るぞ！！と食後の勢いが強まる。

朝バイキングは受付で朝食券を購入する。
開店前からみんながメニューを見ながら「今日はなんだろうねー」とわいわいしている。
館内着は幼稚園児カラーの青とピンク。
デザインは男女同じものを付けている。
知らない同士だが給食メニューを楽しみにする子供のようで童心にかえる。
価格帯のわりにビジネスホテルの朝食よりランクは上なのでモリモリ食べたい。
（山梨という土地柄、収穫時期になると近隣のブドウ園で取れたブドウがデザートに出ることもある。数量限定。おすすめ）

ひそかに朝から別途注文でビールが飲める。
テーブルのタブレットから注文するのを見てみんなが真似しだす。
いー気持ちで揚げ物食べてビール飲んでよっぱらうのだ。
そして二度寝へ。
朝からなんとも贅沢だ。
めっちゃおすすめ。

朝食にバイキングは「うーん、多すぎ」という小食派の人にはカフェがあるので、そこでサラダやピラフなどのんびり食べればよい。
このカフェには無料のハーブ水と岩塩が常備されていて風呂上りにもちょくちょく訪れるとよい。

楽しい。
めっちゃ楽しい。

瑰泉よ、永遠なれ。



2020/6/1から営業再開である。

石和温泉の我が定宿、薬石の湯 瑰泉。
箱根のB&Bパンシオン亡き後、3000円以下で宿泊できる貴重な温泉施設。
さらに約1万円の回数券は6回滞在できる。
みんな、回数券買おう。だらだら石和温泉に滞在しよう。

石和温泉には3000円以下の温泉簡易施設がいくつかあるが、
瑰泉はメール会員に登録すると年に数回無料特典メールが送付されたり、
来館ポイント10個で次回無料などお得なサービスが数多く存在する（詳細は公式HP）。
利用するほどにお得になるシステムになっている。
だらだらしたい人間におすすめである。


チェーン飲食店が数多い国道20号線に面しており食事の選択肢が豊富。
お一人様にも優しい。

夜に送迎バスはないが、石和温泉の住民は温厚で早寝する気質であり、
駅から２kmの道のりを深夜1時や3時にてくてく徘徊しても、
夜道で狩られたことは一度もないことは記しておく。
駅付近に座敷でビールを飲める深夜の店はない。
酒の自販機もなく、コンビニ一択である。
夜の散歩は楽しい。

■攻略情報

★土日は雑魚寝すら難しいこともある
ねらい目は平日

★イビキ問題
毎日必ずといっていいほど爆音イビキマンがいる。
昼間にハイキングして疲労がピークだとすぐ眠れる。
ぐっすり眠るために疲れよう。

★館内利用のマンガ読み放題にマキバオー全シリーズが揃ってる。

★石和温泉観光
一日一回、入館後の外出が3時間許されており、駅前で自転車を無料レンタルし、
制限時間内にお菓子工場または温泉郷観光を強行することが可能である。
例）アウトレット桔梗屋
・送迎バスに乗車、駅前まで所要片道10-15分。
・駅前で自転車レンタルをし桔梗屋へ　所要片道30-45分
・桔梗屋観光　1-1.5時間

★通常回数券
・一枚を複数人で利用可能（確認済み）
9,900円カード　入館 6回+半額入館1回（計14,300円相当）
19,800円カード　入館 13回+半額入館1回（計29,700円相当）


★福袋回数券
最安値となる回数券を毎年1/1-1/3限定で福袋にて販売。
・館内入場者のみ購入可能
2020年の在庫推移
・1/1夜　２０回入館１０回入館あり
・1/2夜　２０回入館１０回入館あり
・1/3昼　２０回入館売り切れ　１０回入館あり

1日〜「数量限定・瑰泉回数券カード福袋」を売店にて販売
瑰泉１０回入館＋家庭用トルマリン入浴剤３０回分で12800円

瑰泉２０回入館＋家庭用トルマリン入浴剤３０回分で23800円

仕事の都合で山梨に行くときに利用してます。

２４時間営業でどの時間に入っても一律２０００円は妥当な金額かと思います。会員になれば１７００円、１０回入館すれは１１回目は無料。誕生月も１回無料の特典有り。甲信地方に行く機会が多い方にはプチ薦めの施設情報＾＾


浴場にはイベント風呂や小さめのプールなどを含め７つの湯船（露天込み。男性）。これにドライサウナやアカスリコーナーなどの施設アリ。源泉自体がここには無く輸送してきている為新鮮な温泉は楽しめません。ただし、その他のリラクゼーションはそこそこの質を保っているようです。通常のマッサージに加え、足だけのものやタイ式など。大き目のサウナ（館内着でそのまま入れる男女共通の部屋？）では症状にあわせた体操指導をやってました。


またかわったサービスとしてホットパットコーナー（有料）がありました。「薬石」の名の通り、ここでは別名電気石と呼ばれるトルマリン鉱石で全身を暖めるサービス。岩盤浴にも似た効能が楽しめます。


料理も地元産のもの、郷土料理を揃えていておいしいです。




夏〜秋にかけて桃や葡萄の収穫が盛んになります。そういうときに限って宿泊施設は値段を上げてくることが予想されます。ならば通年同じ料金のこういった施設を探してみては？

世界文化遺産の忍野八海に行って来た。 河口湖駅からバス利用で行けるので便利かな。 忍野八海は無料で見れます。でも、有料の場所もあります。有料の場所に行...（続きを読む）

遊覧船乗り場の反対側がカチカチ山ロープウェイです。 富士山パノラマロープウェイです。 平日でしたがすごい混雑でした。 ほとんどが外国人でした。 人気の...（続きを読む）

河口湖駅到着。 すごい混雑している。 コロナもおさまり観光地がにぎわいをみせている。 外国人観光客が多かった。 ほとんどががいじんさんだった。 ここは...（続きを読む）