緑ヶ丘公園

　帯広市内にある「緑ヶ丘公園」は、50.5ヘクタールの広大な総合公園で、百年記念館や美術館、動物園、児童遊園、パークゴルフ場、テニス場、記念碑や文化財などがあり、帯広市の身近な観光地としても知られています。
　
　園内には「グリーンパーク」と言う、８ヘクタールの芝生広場があり、冬季は「おびひろ氷祭り」などが開催される広場ですが、ここには長さ400mのベンチがあり、かつて”世界一の長さ”、”ギネスブックに掲載”されたベンチがあります。
　グリーンパークでイベントがあるときは、1200人が座れるベンチですが、現在は富山県や石川県の公園にあるベンチが、ココのベンチより長く、日本で(世界で？）3番目に長いベンチになったそうです。
　とは言え、端から端まで徒歩５分くらいかかるので、見ごたえがあります。

　また、園内は非常に沢山の木々が植えられており、本州では高原に行かないと見れないシラカバ並木道が各所にあり、その下を散歩やジョギング、ベンチでくつろいでらしたりと、本当に憩いの公園と言うのが分かります。
　
　そんな帯広市内のど真ん中にある緑ヶ丘公園ですが、ど真ん中にあるにもかかわらず、ここには沢山の野生のエゾリスが住んでおり、エゾリス撮影にカメラマンが訪れる知る人ぞ知る公園です。
　しかし、どこにエゾリスが居るか分からず散々歩き回りましたが、そもそも面積50.5ヘクタールの広大な公園ですので、行き当たりバッタリではナカナカ見つけられませんでしたが、カメラを持って歩いていると

「リスでも撮るんですか？」

　と地元の方が聞いて下さいました。

「そうですが、どこに居るか分からなくて・・・。」

　と言うと、リスがいそうな場所を教えて頂き、さらに

「さっきリスおじさん？？が居るから、行くと良い」

　と教えて頂きました。確か
「リスおじさん」？？
と言われたような気がしましたが、
「そんなおじさんが居らっしゃるのかな？」
なんて思いながら教えて頂いた付近に行くと、ベンチに座った「リスおじさん」らしい男性が二人、何かしてらっしゃるようで、その何かしてらっしゃる前にはエゾリスがいて、アヤしてらっしゃる感じでした。
　
　私が接近するとエゾリスは逃げてしまいましたが、野生動物なので、それは当たり前でしょう。
　しかし、付近の木々を見ていると、あれだけ探して居なかったエゾリスが５匹くらい居るようです。

　慌てて撮影しますが、カメラを向けると警戒して隠れてしまうので、なかなかうまく撮れませんでしたが、

「エゾリスが落ち着くまで待ってください」

　と言われ10分ほど待つと、一匹のエゾリスが二人の男性に接近してきました。そして取り出したクルミを掌に乗せてエゾリスの前に差し出すと、なんとエゾリスが掌越しに食べ始めました。

　思わぬ光景にその姿を撮影しましたが、もちろんこのエゾリスは野生です。
　しばらくその姿を見ていると、

「あげてみますか？」

　と言われ、私もクルミを掌に乗せて挑戦してみましたが、エゾリスは全く接近しません(涙）
　男性は毎日のようにエゾリスを観察されているようで、エゾリスの愛くるしさに惹かれ、かれこれ20年以上この公園に来てらっしゃるそうです。

　だんだんそのエゾリスも行動が大胆になり、直接カバンからエサを探ったり、その男性の肩付近に乗ろうとしたりしました。
　すると最初のエゾリスの姿を見て安心したのか、５匹くらいのエゾリスがその男性からエサを貰いに集まって来ました。
　エサを貰って懸命に食べる姿や、かなり警戒しながら接近してくる姿、木の陰に隠れて様子を伺っているエゾリスなど、瞳が大きく、尻尾がふさふさして、手でエサを持って食べる姿は、本当にかわいく癒されます。
　
　散歩にいらした市民の方も、その愛くるしいエゾリスの姿に癒され、立ち止まってその姿を見ますが、

「やっぱりリスは可愛いですよね〜〜。。」

　と口々に話されていました。

　一時間くらいエゾリスを観察していましたが、急にエゾリスは森の中に帰って行き、一匹もいなくなりましたが、とても癒される時間を過ごすことが出来ました。

　実は帯広市は沢山のエゾリスが住んでおり、リスの絵が描かれた「リス注意」の道路標識があります。
　特に木々が生い茂る付近を通過する際は、リスが道路を横断することがあるので注意が必要ですが、それくらいエゾリスが住む帯広市内にいらしたときは、是非時間をとって頂き、愛くるしいエゾリスを探して頂けたらよいと思います。


〇アクセスなど
・JR根室本線帯広駅より南西へ２km
・ 帯広駅から拓殖バス「南商業高校線」「帯広の森・白樺学園線」で15分：『緑ヶ丘６丁目』下車。さらに徒歩3分
・住所：北海道帯広市緑ヶ丘２番地　無料駐車場有
・おびびろ動物園など有料施設もあります。園内施設の閉開館時間などは、HPなどで検索ください。
・エゾリスは年中園内で観察できますが、夏季は木々の葉が茂るため、発見しにくくなります。冬季は積雪のため、観察できる場所が限定されます。また、天候や時間により、いつもエゾリスが観察できる訳ではありませんが、早朝や夕方は、発見しやすい感じがします。

〜重要〜
〇本文中に出会った男性二人は、園の管理者か「リスおじさん」か不明です。専用のエサをあげていたのか、許可を得てらしたのかも不明ですが、公園の決まりや地元の方の指示に従って観察をお願いします。
〇エゾリスの目を破損する可能性がありますので、フラッシュ撮影も厳禁です。

菜の花が一面に広がる光景 とても素晴く、こんなに近場で眺める事がで来てとても うれしい～限りでした。 そよ風吹く菜の花がゆらゆら揺れる…ちょっとした事も　また良ですね????　????

ロープウェイで登れますが、麓から登山も可能です。 夜はとても混み合います。でもあの独特のくびれのある形の夜景は、絶品だと思います。

大きな人造湖ですが、入り組んだ岸、北欧風な風景がすばらしいです。キャンプ場も素敵でした。