ジョン一郎さん(40代後半・男性・岩手県)
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東日本を走る・撮る・食べる!
道の駅巡りをしながら観光地とグルメも楽しんでいます。
東北の良さを伝えていけたらと思っております。
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4月11日、岩手では30℃の真夏日を観測しました。この異常気象で順番に咲くはずの県内の桜は一斉に咲くこととなりました。
4月20日、北上市の展勝地が満開と聞いて向かいました。
他の桜の名所にも寄って、北上市に入ったのは11時。大変だったのはここからです。
展勝地に近づくと渋滞でほとんど車が動かなくなりました。ラジオを聞いてみると、展勝地付近は渋滞2㎞、駐車場は満車との情報が流れました。
混むのはわかってましたが、平日だからきっと大丈夫と甘くみていました。信号が変わっても2台くらいしか進まない状態で、引き返して帰ろうかとも思いましたが、せっかくの満開・快晴、この機会を逃したら絶対損なので車から展勝地の景色を撮影したりして気長に待つことにしました。
駐車場に入れたのは1時間後、駐車場代は500円で出るときに払うシステムです。
展勝地レストハウス前には出店やキッチンカーも並び、ここ2年の自粛ムードも解消されているようです。でも展勝地の花見の特徴でもある北上川の空を泳ぐ鯉のぼり群や遊覧船は中止になっていました。
北上展勝地は500本の桜並木がメインで、敷地内には1万本の桜があるという岩手県最大の桜の名所です。「みちのく三大桜名所」の一つでもあります。
北上川沿いに2㎞続く満開の桜並木のトンネルを歩いていると、とても綺麗でボリュームもあってどこまでも続いているように思えてきます。
帰りは桜並木の外側を歩いてみました。広い公園になっていてこちらから見る桜並木と青空の風景も最高です。
所々で演奏・ジャグリング・猿回しなどの大道芸人たちがショーをやっていましたが、やはり観光客の目的は桜だからでしょうか立ち止まる人は少ないように思えました。
駐車場に戻り、帰りの道は渋滞も全く無く楽に走ることができました。駐車場空き待ちの渋滞はまだまだ続いていましたが。
展勝地の南側にある男山にちょっとだけ寄り道してみました。標高163mの丘で、車で頂上付近まで行くことができます。そこからは北上の街や北上川の流れ、桜色の展勝地を眺めることができます。
渋滞の展勝地ですが、こちらは観光客に知られていないのか空いていますので、立ち寄ってみてはいかがでしょう。
最高の天気・最高の桜を見ることができましたが、やはり展勝地の桜には鯉のぼりが付きものです。来年こそは完全な展勝地を見てみたいなと思います。
次は渋滞前に着きたいです。
1月末、毎年この時期になると早朝にマガンが飛び立つ景色が見たくなって、宮城県北部の湖沼に向かいます。
栗原市と登米市にまたがる伊豆沼が有名ですが、今年は大崎市田尻にある「蕪栗沼」に行くことにしました。
近くを通ったことはありましたが、蕪栗沼は初となります。
翌日の天気を確認して早く床に就き、当日は余裕をもって車を走らせました。
太陽が昇るあたりにマガンは一斉に飛び立つので、そのタイミングを逃したらアウトです。
だいたいの場所にカーナビをセットして、東の空が薄っすらと明るくなってきた頃に沼へ到着しました。
マガンはまだ寝ているでしょうか、沼はまだ真っ暗で何も見えません。
一応前日にネットで下調べをしてきたので、駐車場を探して沼の周りをウロウロしていたのですが何か変です。
何と、全然違う沼へ到着していたのでした!!
慌ててカーナビをセットし直します。本物の蕪栗沼はそこから10分ほど走らねばならないようです。東の空はだんだんと明るくなっていきます。
蕪栗沼の周りの道は狭い所が多く、車ですれ違いできないほどです。早朝なので対向車は来ませんでしたが、雪が積もっていたり凍っていたりでちょっと大変でした。
駐車場は数か所あるようですが、どこも数台停められるくらいです。
私は昇る太陽が見えるように沼の西側に車を停めました。観察ポイントはどこも駐車場から歩かなければならないようです。
葦が生えていて西側からは水面が見えません。でもたくさんのガンの鳴き声がします。
東の山が少しオレンジ色に染まってきた頃、鳴き声とともに凄い数のマガンが西へと飛び立って行きます。
これぞ冬の絶景です。これを見るために早起きして来ました。
その後更に二回に分けてマガンの群は飛び立って行きました。
夕方には同じ数のマガン達がこの場所に帰ってきます。夕方もまた絶景を拝めるでしょうが、それまでここにいるのは大変なのでそれはまた別の機会にします。
東の空は曇っていて日の出は見ることができませんでしたが、雲から漏れる光がまた綺麗でした。
西の雪山をバックに列を作って飛んで行くマガン達を見送ったあとは私も移動することにしました。
まだ蕪栗沼の一部しか、それどころか湖面すら見ていません。他の駐車場を探して東側へと移動しました。
車を停めて少し歩くと沼がよく見える場所がありました。
マガンや白鳥などは飛び立った後でしたが、たくさんのサギや獲物を探して飛び回る猛禽類の姿が見えました。
この蕪栗沼は野生動物の宝庫で、タンチョウヅルやオオタカなどレアな鳥も見られることがあるとか。
自然豊かな場所なので、いろいろな決まりがあるそうです。
伊豆沼では鳥用の餌が売っていて餌付けができますが、蕪栗沼は餌付けが禁止です。
他にも車のヘッドライトを消すようにとかカメラのフラッシュは使わないとか、むやみに生き物を採取しないとか、外来種を釣ったらリリースしないとか。
詳しくはホームページで確認してから向かうのが良いと思います。
日が高くなりマガンが全て飛び立ったようなので、最後にドローンを飛ばして蕪栗沼の全様を撮影してみました。(スクールに通って講習終了証が最近届きましたので、国土交通省に機体登録済みです。)
上空から見た蕪栗沼は人工的に三つくらいのブロックに分けられていて、沼と言うよりほとんど湿地になっているのですね。
朝8時になり蕪栗沼を後にしました。この日の朝は寒かったので途中のファミレスで温まってから帰りました。
2021年春、気仙沼の港へ行くと丘の上に白い大きな何かが建っているのが見えました。
以前は無かったはず。あれは何だろう?仏像か何か?
その場所へ車を走らせてみるとそこは3月11日に開園した「気仙沼市復興祈念公園」だとわかりました。
気仙沼の港や新しい橋が架かった気仙沼湾を一望できる丘の上、ここから見える場所は震災の津波被害にあった地域ということです。
白く大きなものは「祈りの帆 -セイル‐」。中に入ると気仙沼湾が見え、祈りを捧げる場所になっている復興祈念公園の象徴です。
震災犠牲者の名前が刻まれた銘板もあり、訪れた地元の人たちでしょうか、名前を探しているように見えました。
彫刻や化石の見える道もあり、眺めも良く、天気の良い日はゆっくりくつろげそうな公園だと思いました。
11月末、気仙沼に冬を告げる自然現象「気嵐」が見たいと思い早朝の気仙沼市へ向かいました。
気仙沼が舞台のNHK朝のドラマ「おかえりモネ」でも登場した気嵐はドラマで知った人もいるのではないでしょうか。
太陽の光を浴びて海面から立ち上がる霧のことなのですが、初めて見に行くので発生時間や条件もよく分からなかったのですが、前日にネットで気嵐予報というものを見て、まだ暗いうちに出発しました。
この日の気嵐発生確率は60%台で、ちょっと賭けでもありましたね。
気仙沼へ着いたのは6時20分くらい、とりあえず日の出には間に合いました。
どこで見ようかと向かったのが春に一度訪れた復興祈念公園でした。
一番眺めの良い祈りの帆の近くでカメラを構え、日の出と気嵐の発生を待ちました。
やがて東の山から太陽が昇りはじめ、眩しいくらいに気仙沼湾を照らします。
それから30分ほど待ったでしょうか、気嵐は確認できません。発生率60%を見事に外したみたい。
せっかく訪れた早朝の気仙沼、復興祈念公園のバックにそびえる標高239mの安波山へ行ってみることにしました。初めて行きますが、気仙沼の絶景スポットとして有名な場所です。
駐車場には既に数台の車が停まり、なるほど人気のスポットなのがわかりました。
ここから徒歩で山を登ります。山頂を目指しましたが、途中の展望テラスに立ち寄って見下ろすと先ほどまでいた復興祈念公園がよく見えます。
気仙沼湾も一望できるので撮影していると、港のあたりからうっすらとモヤのようなものが出ているのが見えました。
もしやあれが気嵐!?
急いで山を下り、車を走らせ復興祈念公園へ戻りました。
気嵐は陸のあたりからじわじわと広がっていき、、一艘の漁船が気嵐の中を抜けていきました。
気嵐が湾を覆いつくすのかと思ってましたが、やがて消えていきました。
薄く、短い時間でしたが目的の気嵐を見ることができました。発生確率60%でみごと大当たりでした。
今回は見下ろす感じでしたが、次の機会には港で海面から上る気嵐を撮影してみたいですね。
10月初め、加美町のやくらいガーデンの「ふるるの丘」は最盛期を迎えてました。広大な花畑を楽しみに観光客が最も集まる時期だと思います。
やくらいガーデンを訪れたのは4年ぶり。今回は最高の状態の花畑を最高の青空の下で見ることができました。
花の少ない時期では高く感じる、大人700円の入園料もこの景色を見れたなら安く感じてしまいますね。
この時期のガーデンはハロウィンの装いで、牧草ロールで作ったジャック・オー・ランタンやベンチに座るガイコツなど楽しく飾られていました。
夏に行われたアンブレラスカイの名残でしょうか、傘がたくさん飾られている場所もありました。
ハロウィンの装飾も楽しいですがそちらは後回しにして、ガーデンの一番奥にある「ふるるの丘」へと向かいました。
チャペルの建つ丘を越えると帯状に植えられたカラフルで広大な花畑が見えてきます。
この凄さは東北一だと思います。
花畑の高台にある展望台などフォトスポットもいろいろ用意されてます。
4年前には無かったのですが、窓が立てられていてそこから覗くとまるで部屋の中からガーデンを眺めているように見える仕掛けになってます。
窓が立てられているのはどれも最高の場所となっているので、窓の大きさに切り取ったような景色を楽しんでみてはどうでしょう。
近年各地の花畑に設置されているどこでもドア風のオブジェも立てられてました。SNS投稿に最適だからでしょうか、みなさんここで記念撮影をしていました。
この日は暑かったので、やくらいガーデンオリジナルのうこうソフト¥300も大人気でした。すぐ溶けて大変でしたがとても美味しかったです。
10月9日〜11月23日は夜のライトアップイベント「星あかり」も開催されているようです。宮城最大級のライトアップだそうで、次はそちらを目当てに行ってみたいですね。
田野畑村の「北山崎」は海のアルプスと呼ばれる三陸海岸を代表する景勝地の一つです。
無料の駐車場からは食事処やお土産屋が並び、第1展望台まではほぼ平坦な道があり車椅子でも楽に行くことが可能に整備された観光地です。
北山崎を訪れるのは三度目になります。
北山崎は海面からの高さ200mの断崖絶壁の自然景勝地です。以前来た時には曇ってましたが今回は青空も見えて良い天気。展望台からの眺めも良かったです。
ただし、奇岩怪石や海蝕洞穴までの距離が結構遠く、カメラの望遠やデッキに備え付けの有料双眼鏡を使わないとよく見ることができません。
第1展望台から続く階段を下れば第2展望台・第3展望台へと行けますが、ここから先は簡単な気持ちで向かわない事をおすすめします。
一番下にある第3展望台までは736段もあり、傾斜もかなり急です。
どんな風景が見られるのか楽しみに、私達も第3展望台を目指してハイペースで階段を下りました。あたりまえですが下りはかなり楽です。
途中分かれ道があり、近いのは第2展望台。両方見たい気持ちもありましたが、私達は体力温存も考えて今回は第2展望台をスルーして第3展望台へと向かいました。
残りの階段をひたすら下り第3展望台へ到着するとそこは海面際、第1展望台から見下ろした巨穴の空いた岩が近くで見られます。
その数分後、視界を遮るような濃い霧が周りを覆いはじめました。これが三陸地方で春から秋の温かい時期に発生せる「山背」による霧や低層雲です。
ちょっと遅かったら景色も見ることができなかったでしょう。
私達も第1展望台へ戻ることにしました。
ここからが地獄でした・・・。
736段の長い急な階段をひたすら上らなければならないのですから。
スタートして間もなく、階段でクワガタを発見しました。自然豊かな場所です。
クワガタ好きの私は撮影に夢中になってしまい、その間に先を歩いていた妻のもとへ急いで上りました。思えばそれがまずかったのかもしれません。
私は突然強烈な疲労に襲われ、冷や汗もダラダラ、もう動けません。途中のベンチで横になって30分ほど体調が回復するのを待ちました。ベンチがあって良かったです。
階段を上り始めて200段くらいでしょうか、まだ500段以上あります。いつまでも休んでいると日が暮れますし、楽しみにしていたレストハウスのソフトクリームも食べられなくなります。
そこからは100段ごとに休みながらなんとか第1展望台まで上りました。
数々の長階段観光地を制覇してきて、体力に自信があったはずの私ですが、こんなにキツかったのは初めてでした。
戻った第1展望台からの景色もこれまた凄い!
山背による濃霧は海を覆い、断崖を這い上ってくるかのよう。海面が見えないのでまるで高い山から雲海を見ているようです。ウットデッキは雲の上です。
近くで見ていた観光客の方が「まあ、これはこれでね。」と話しかけてきました。
確かに海の景色を見たかった方にはちょっと残念かと思いますが、私は山背が出る前の景色も見られたので山背という自然現象の凄さと雲上と錯覚するほどの海の景色は心に残るものでしたよ。
第3展望台から戻ってくるのに時間がかかったのもあり、お土産に昆布を買う予定だったお店はもう閉まってました。
でも北山崎レストハウスのソフトクリームは食べられましたよ。ここでしか食べられない「まめぶソフト」はNHKの朝ドラ「あまちゃん」で全国的に有名になった郷土料理「まめぶ」がのったソフトクリームです。
疲れが吹っ飛ぶ美味しさでした。
今回行かなかった第2展望台はポスターにも使われている絶景ポイントだと後から知りました。
第2展望台なら第3展望台と比べてだいぶ楽に行き来できると思いますので、北山崎を訪れたなら目指してみてくださいね。私も次回こそは。