浅草地下街

安くで食べたいなら立ち食いそば。
浅草地下街は立ち食いそばが有名。
浅草駅近くの出入り口から下りるとすぐ立ち食いそば屋。

■概要

東京で一二を争う格安整髪店、カットセブンを擁する地下街。
その名前の通り700円で丸坊主にしてくれる。
オーダーの仕方によっては丸坊主以外の短髪にもそこそこ応じてくれる。
男も女も短髪しか相手にしない。
長髪はNG


■感想

場んでっとさんは髪が伸びたら切りに行く。
短髪専門店カットセブンだが、2019年の消費税10％のあおりを受けてカットエイトになってしまった。
800円。
読みはカットエイトでよいのかどうか分からない。
長くカットセブンと呼び続けていたのに。
消費税の奴めなんてことしてくれるんだ、と場んでっとさんは怒りの感情を持っている。

この店がどれほど短髪専門かということかを以下に述べる。

席に理容師が付くスタイルの営業だがハゲのお客様もやってくる。
切るところがない。
しかしハゲのお客様はやってくる。
新人の理髪師は戸惑う。
動きが止まる。てか動揺してる。

場んでっとさんはこれを見ていた。
するとベテラン理髪師が新人の手を静止し、
『俺に任せろ』
とハンドサインを送る。
断るのか、受け入れるのか。

見守っていると、なんとベテランはハサミを動かし始めた。
わずかだがちょろっと伸びてる貴重な髪を切っているようだ。

（ああっ！！マジか！！）

ハゲのお客様になんてことするんだろう、という心配のまなざしを向けてしまう。
しかし、意識の高いお客様の無言のオーダーにも応じる職人魂も感じて悩ましい。

ちょきちょきちょきちょき。
ちょきちょきちょきちょき。
ちょきちょきちょきちょき。
（まったく切ってない）

切るところはないのにハサミを動かす音がよく響く。
時間をかけて丁寧に散髪を終えてお代金支払い。
ハゲのお客様はヘアスタイルは変わってないように見えるが表情はすっきりしている。
職人もお客も納得で散髪完了。
お客様、さっそうと帰っていく。

店が短髪専門とこだわりをもつように客も上級者がやってくる。
客に満足をもたらす店が良店である。

新人はこういうベテランの姿を見て浅草地下街色に染まっていくのだろう。
もう普通の理容店や美容室では生きていけない体になるはずだ（長髪NGでは技術が落ちて表の世界には戻れない）。

ディープな地下にはディープな客が集う。
浅草に来たらぜひ髪を切りに行って欲しい。

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