池袋チャイナタウン

アジアには正月が二回ある。
旧正月は春節が本番。
2024年は2月10日（土）が春節。
お祝いムードですよ。

■概要
池袋チャイナタウン、池チャ、池袋ガチ中華、池袋リトルチャイナの呼称で知られている。
ロマンス通りと池袋西一番街の二つの商店街に集中し、またその周辺に点在しているアジア系飲食店を総称してそう呼ばれている。

横浜中華街のようにストリート構成されてる観光地を想像すると期待外れ。
雑居ビル街の軒先に店を構えるファストフード店や食材店、フードコートなど庶民的な食生活の感が強い。
ちょっといい家庭料理系。

福建、上海、東北、重慶、湖南、湖北、雲南、西安、四川、台湾、香港、韓国等、多種多様な料理店が点在する。
自分に合ったところを探すには飛び込むしかない。



■感想

横浜中華街は遠いので池袋にやってきた。
目的は食事。
さっと食べてさっと帰るのだ。
食べなくても看板を見るだけでも楽しい。

個人的に、日本人の舌にハズレがないのは台湾料理だと思う（辛くない無難な味）。



▲お勘定への感想（決済編）▲

ガチ中華系飲食店は全体的な決済システムが日本式零細飲食店と大きく異なる。

どうもオーナー知人同士が教え合って「これいいよ」ってシステム導入してるようだ。
ある日いきなり新システムが導入される。
地縁や人間関係からシステムが広がっていくのがいかにも華僑らしい。


●プリペイドカード式
お釣りが戻ってこない。

●プリペイドカード式2
お釣りは戻ってくるが中国語しか話せない店員と交渉しなければならない。
通じない。
なんていえばいいのか。
翻訳アプリ必須。


●ＱＲオーダー式
スマホからQR読み込むと専用メニュー画面が開く。
そこからオーダー、食事を終了したらお勘定の流れとなる。
メニュー作る過程にバグがあって、カゴから削除した飲食が消えない、上下ズレた飲食が買い物カゴに入る場合がある。
全部やり直しから正しい飲食を入力するのに苦戦する。
店員も不備が分かっているので「ダイジョブカダイジョブカ」と片言で聞いてくる。
メニューと値段をよくチェックした方がいい。
どうせ珍しいもの食べてるからメニューが当たってるか間違ってるか、あんまりわからない。


●円決済
レジで円決済できるが、店によってQR決済シールがあっても現金のみと指定されたりする。
シールを信じるな。
元決済はできない。



●レジがタブレット
期間限定アパレル系店舗でよく見るタブレットレジ導入。
レジ店員が遠くにいるオーナーとデータ見ながらやり取りしてる電話姿が見られる。
POSなので便利そう。
昔、場んでっとさんち実家に現金集金に来てた下っ端は集金盗んで逃げた。
手元に現金はない方がいい。


▲飲食店への感想▲

ガチ中華というだけあって大陸系の人達が出入りしている。
たくさん大陸系の客が出てくる店ほどガチレベルが高い証左だろう。

またインバウンド影響があるのか、ガチ中華系は平均的にランチ予算は1500-3000ぐらいの幅がある。
平均単価はお高め、ランチ2000円の覚悟が必要。
1000円では腹いっぱいにならない軽食程度、小籠包4個+スープぐらい。


代表的なフードコートは二か所ある。
沸騰小吃城ビル（ふっとう、しか読めない）、友誼食府ビル（ゆうぎしょくふ、しか読めない）。
ググるとすぐ出てくる。
一品料理系が多く、小皿を複数頼んで食べる。
定食1000円のようなものはあんまりない。


店の決め方は、街をブラブラ歩いて看板にある料理見て決めるのが無難。
「美味しそう。値段も予算内。よし、ここにしよう」
これで当たりか外れか試すほかない。

●お手頃な店

・永祥生煎館（えいしょう、しか読めない）
小籠包屋とスープの店。
駅前で立地が良くて看板が派手、ウーバーイーツが周辺にいるので目立つ。
1000円で無難に軽食を食べたいならここ。

・新珍味
屋台から店を構えるまでに成長した老舗中華料理屋。
創業者は台湾革命家で亡命者。
特製ターローメンが名物。
1000円前後のメニューで財布に優しい。

・餃子封神榜
忖度のない向こうの水餃子が食べられる。
焼き、スープ系なし。
スープ系かごはん系がないと腹に溜まらない。
餃子だけで腹を膨らませるなら2000円ぐらい。

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