あるぱ7216(休止中)さん(非表示・男性・北海道)
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こんにちは(嬉)
旅行大好き「あるぱ7216」です。
旅行好きが高じて、今では在り来たりな観光地は物足りなくなり、特別な時期に特別な風景を見に行きたくなりました。
そこで見た超景色。今でも忘れられないものは沢山あります
あるぱ7216(休止中)さんのいち押し観光スポット(10件中 1-4件を表示)
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弟子屈(てしかが)町の市街地から南へ数km離れたところにある900草原(きゅうまるまるそうげん)は、弟子屈町営の牧場ですが、町営でありながら総面積は1,440ヘクタールで、東京ドームが300個以上入ってしまうほど広大な牧場です。
また、そのうち牧草地は906ヘクタールあるそうで、それで「900草原」と呼ばれているそうです。
余りにも広大な900草原ですが、その一番高い丘に「900草原レストハウス」「展望台」「雨天用の展望館」がありますが、さっそく展望台に登ると、そこには広大な900草原の牧草地が広がっていました。
どこまでも澄み切った青空、広大な牧草地、白い筋雲も、この景色に華を添えているようです。
どこまでが900草原の牧草地なのか、果てしない地平線過ぎて分かりませんが、そんな広大な牧草地の先には、雄阿寒岳や根釧原野、摩周岳なども望めます。
まさに北海道らしい大絶景が望め、それはしばらく見惚れてしまうほどですが、900草原のキャッチフレーズは、
「720度の大パノラマが広がる牧場」
で、冬季を除き展望台は解放されてますので、朝日や夕日、天の川撮影に訪れる方もいらっしゃるので、まさに720度の絶景を堪能できる牧場だと思います。
遠くの点に見えるのが牛で、その長閑な感じが最高ですが、この牧場には1,000~2,000頭の牛が飼育されてるそうですが、全くそんな感じがしないのは、余りにも牧場が広大過ぎるからなのでしょう。
レストハウスの「ジンギスカン」と「草原ミルクソフトクリーム」は絶品!!
と聞いてましたが、朝早く来たので、まだレストハウスは開店して無く残念。これは次回の課題になりそうです。
またBBQ施設も併設されてますので、この大自然に囲まれながらのBBQは、ひと味もふた味も美味しく感じるかもしれません。
駐車場の隣には、広大なパークゴルフ場が併設されてます。
4コース36ホールの国際パークゴルフ協会公認の本格的なコースですが、こんな雄大な風景の中で、緑に包まれながらプレーできるにもかかわらず、使用料は無料。町内外の愛好家から人気のコースだそうです。
また道具が無くても有料でレンタル出来るそうですが、レンタル料金は400円???だそうです(安)
大半の観光客は、展望台を訪れたら次の観光地に向かう方が多いですが、実はこの牧場をぐるりと11㎞の周回道路があるので、ゆっくり車で走ってみました。
途中、牧草地から丘の上にある展望館を望める場所がありましたし、ノンビリ草を食む牛の姿も絵になります。本当に癒される風景です。
時折オフロードバイクが通過しますが、余りにも広大な900草原は、牛を追うにはバイクで無ければ間に合わないめ、スタッフの方が運転されているのでしょう。
更に進むと、タンチョウが居ました。
タンチョウは悠々と牧草地で何かを食んでいますが、特別天然記念物のタンチョウの姿が見れるなんて、まさに北海道らしい一面かもしれません。
周回道路東端には「夕日ヶ丘展望台」があります。
3階はかなり急坂ですが、殆ど人が訪れない展望台ですので、貸し切りで景色を望めます。
風が草原を走り抜ける感じや、遠くで聞こえる野鳥の”さえずり”など、人工音を感じ無い、自然の音だけが聞こえる牧場を見つめる事が出来ました。
遠く牛が草を食んでいますが、殆ど動く事が無く、まるで銅像か岩のようですが、ゆっくりとゆっくりと移動して行く様は、何とも言えずマッタリとした時間が流れます。そんな何もしないで過ごす時間は、かなり贅沢に思え、あっと言う間に30分余り過ごしてしまいました。
900草原へ行く定期バスは無く、レンタカーやバイク、タクシーでのアクセスになりますが、朝も昼も夜も絶景が望める900草原近くを訪れていただいた際は、是非北海道らしい絶景を愛でる意味でも、参考にして頂けたらと思います。
〇アクセスなど〜
・JR釧網本線「摩周駅」よりタクシーで15分
・摩周湖第一展望台より、自動車で30分
・住所:北海道川上郡弟子屈町字鐺別(てしかがちょう とうべつ)
・無料駐車場あり
・”展望館”の開館期間:5月~10月 時間:10時~16時
・レストハウス:10時30分~15時30分
・休園日:11月~3月
津別峠は、津別町と弟子屈(てしかが)町との境にある峠ですが、ココにある「津別峠展望台」から、眼下に広大な「屈斜路(くっしゃろ)湖」を望み、その屈斜路湖を囲む「屈斜路カルデラ」と、反対側には雌阿寒岳と雄阿寒岳などの大パノラマを望むことができる景勝地です。
津別峠までは狭路で観光バスが来れないので、貸し切りで大絶景を望む事が出来る知る人ぞ知る峠ですが、実は近年、
「北海道でも上位の絶景が望める名所」
「素晴らしい雲海絶景が望める名所」
と言う事で有名になり、その中で特に雲海は素晴らしく、雲海絶景ツアーも企画され、全国からカメラマンが集まるほど人気が出ているそうです。
隣町である津別町の天気予報は、今日から明日に掛けて全て晴れマークが出てますが、屈斜路湖がある弟子屈町は、昨日からずっと低い厚い雲に覆われ、晴れる気配がありません。この空を見ていると、
「本当に津別峠は晴れているのかな?」
と不審に思います。
そんな入念に?天気予報などを調べた翌朝、まだ暗いうちから津別峠を目指しますが、屈斜路湖畔は今朝も厚い雲に覆われていました。
津別峠は標高947mあり、急カーブの狭路を登って行くうちに雲の中に入り、峠が近くなるにつれ、低い厚い雲を抜け雲の上に出ました。
津別峠の駐車場に着くと、目の前に「津別峠展望台」がありますが、その展望台の上にある筋雲が朝日に照らされ輝いており、急いで展望台前の広場に行くと、広大な屈斜路カルデラを覆いつくす一面の雲海絶景が、眼下に広がっていました。
さっきまで屈斜路湖畔の厚い雲の下に居た時は、
「雲海は難しいだろう」
などと半分諦めていた気持ちが、ここで一気に開花したような、まるで魔法にでも掛かった様な感じもします。
もしツアー参加されたとき、出発前に上空が低い厚い雲に覆われていても、
「津別峠まで行ったら雲海絶景が見れるチャンス」
と思って頂いても良いかもしれません。
それにしても壮大な雲海絶景。
こんな日の出前の早朝に、50人くらいの観光客やカメラマンが居るとは思いませんでしたが、訪れた皆さん全員が、その絶景に魅せられていたのは印象的でした。
ぼこぼこした雲海は、まるで巨大なフライパンの様な屈斜路カルデラで、何か料理をしている感じにも思えますが、徐々に正面の斜里岳の左側付近が明るくなってきました。
目に見えて斜里岳の左側が明るくなると同時に、待ちわびた朝日が昇ると、皆さんから感嘆の声が上がると同時に、シャッター音が響きわたります。
実は屈斜路カルデラを望める展望台は、津別峠展望台以外にも数か所ありますが、何より「正面から朝日が望める」と言う点で、他の展望台より人気がありますが、それにしても美しい大絶景。
太陽が昇る程に、ぼこぼこした雲海がオレンジ色に染まって行きますが、その変わって行く様も美しく、ドコをドウ撮って良いか忙しくなりますが、上空の光った筋雲もコノ大絶景に華を添えており、この日はかなり良い感じの大雲海が望めたと思います。
さらに太陽が昇ると、雲海がうごめいてきました。
それはまるで生き物のように見えますが、そんな目に見えて移り変わっていく津別峠の雲海は、まさに「北海道でも上位の絶景が望める名所」「素晴らしい雲海絶景が望める名所」だと思いました。
なんとも清々しい気分になり、皆さんの満足げな表情も印象的でしたが、隣のカメラマンさんが、
「ここは雲海が見れなくても、屈斜路湖を介して昇る朝日も素晴らしいですよ」
と話されました。続けて、
「朝日が昇ると、太陽光線が屈斜路湖水に反射したり、朝焼けに染まる雲が水鏡の屈斜路湖に写ったりもします」
と話され、雲海が見れなくても、それはそれで素晴らしい絶景で、そんな津別峠からの絶景も見たくなりました。
夏季は屈斜路湖から蒸発した水蒸気が、また海霧が屈斜路カルデラ内に溜まりやすく、特に天気が安定した、風が無い日は雲海が見れる確率は高まり、ひと月の雲海が見れる確率は「30~50%」だそうで、かなりの高確率だと思います。
太陽が昇る程にオレンジ色に染まった雲海は白色になり、やがて雲海は薄れて来ましたが、非常に満足できた雲海大絶景を見る事が出来ました。
津別峠は非常にアクセスしにくい、また早朝に訪れるのが困難な場所ですが、是非日の出前から訪れて頂き、感動の大絶景を望んで頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・レンタカーやタクシー、ツアー参加でのアクセスになります。津別峠までは非常に急坂と急カーブが多い狭路ですので、運転に自信の無い方はツアー参加が望ましいと思います
・弟子屈町内、川湯温泉街、津別町内など最寄りの宿泊施設がある町より、津別峠展望台まで約30㎞
・津別峠に至る道道588号線は、11月~5月まで冬期通行止となるため、6月~10月しか行く事が出来ません。(年により、通行止期間の短縮、または延長になる時がある)
・津別峠展望台は9時~19時開館。早朝は展望台に登って景色を見る事はできないため、展望台前の広場から景色を見る事になります。
・トイレは24時間利用可、売店や食堂、自動販売機などありません。無料駐車場あり
※津別峠からの日の出時刻
6月21日 3時35分
7月22日 3時55分
8月22日 4時29分
9月22日 5時04分
10月22日 5時39分
深い森の中の砂利の林道を2km行った先にある「神の子池」は、以前は知る人ぞ知る観光名所でしたが、現在は自然のパワーを貰う事が出来るパワースポットとして、SNSでも知られる名所です。
駐車場からスグに「神の子池」を望める展望地に着きますが、観光客の皆さんは、余りにもの綺麗な「神の子池」の美しさに感嘆の声が上がります。
周囲220m、水深5mの小さな「神の子池」ですが、余りにもの高い透明度で池底まで見えるので、水深5mあるとは思えませんが、その池底を良く見ると、湧水が湧き出ているのが分かります。
そんな澄んだ「神の子池」をオショロコマが泳いでますが、やはり何と言っても、エメラルドブルーの水の色と池の中の倒木が、より「神の子池」の美しさを際立たせていると思います。
この湧水のおかげで水温は常に8℃であり、倒木も腐らず残っているそうですが、かつて「神の子池」は
「摩周湖の伏流水が湧いている」
と考えられてましたが、水質調査の結果、摩周湖の外輪山からの降水が「神の子池」に湧いているそうです。その湧出量は毎日1万2000トンだそうで、それがどれだけの量か想像できませんが、森は水を貯える力があるので、我々が想像できないような大自然の力があるのでしょう。
「神の子池」周辺は、2017年に「阿寒摩周国立公園」の一部として区域拡大され、シラカバやトドマツなどの森が広がっています。
足を止めて森の清々しさを感じたり、深呼吸をしたくなりますし、木漏れ日もさわやかで癒されます。
エメラルドブルーの水が流れ出した沢の音や野鳥の”さえずり”も、ぜひ足を止めて聴いて頂きたいですが、大半の観光客は「神の子池」の写真を撮ると、売店も食堂も無いので10〜15分くらいの滞在で移動していきますが、是非この大自然も感じて頂けたらと思います。
沢の水を汲んでらっしゃる方がいらっしゃいました。
「この水を飲むのですか?」
と尋ねると、
「コーヒーにすると美味しいと思って」
と言われましたが、確かに「神の子池」の水は、沢の水になっても水道水より綺麗かもしれません。
「摩周湖周辺地区の水道水は、殆どが摩周湖の伏流水を水道水にしてるそうですから、蛇口ひねればミネラルウオーターみたいなものですよ」
「・・・?」
しかしそう教えて頂くと、この周辺地区に住まわれてる方は、いつもこんな綺麗な水が飲める事に、なんだか羨ましく思ました(笑)
駐車場の隅には、「アキタブキ」が茂っていました。
北海道内では、どこでも普通に自生しているフキですが、ここでは土地が良いのか、嫁さんの身体より大きく育ったアキタブキが生い茂っていました。
葉の大きさは直径1mはあるでしょうか?
普通に傘として使用できそうですが、国立公園内では、植物の伐採や採取は禁止されている場所が多いので、写真で撮るだけにしないとイケマセン。
「神の子池」へ通じる林道は、冬季は積雪のため通行出来ませんが、冬季の「神の子池」は、特に自然のパワーが詰まったパワースポットになるそうで、ツアー参加で訪れる方も多いそうです。
林道をスノーシューやスキーで2?歩く事になりますが、「神の子池」を白く縁取った雪が、エメラルドブルー色をより映えさせ、その美しさは格別です。
そもそも冬季はツアー客くらいしか訪れないので、より静かな「神の子池」を楽しめますが、「神の子池」に続く林道も沢沿いにあるので、常に沢の音を聞きながら、シラカバの巨木やヒグマの爪痕などもガイドに教えて貰う事が出来るので、夏季とは違った「神の子池」散策になると思います。
「神の子池」は非常に山奥のアクセスしにくい場所にありますが、是非「神の子池」だけではなく、その周辺の自然も合わせて、時間を取って訪れて頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・清里町札弦(さっつる)市街地より、道道1115号線を中標津町方面へ約20?
・携帯電話、スマートフォンは圏外。無料駐車場と簡易トイレあり。入場は無料です。
・冬季間の「神の子池」の林道は積雪で通行できないため、6月上旬〜10月下旬が公開期間とされています。5月のGWや11月に車で訪れる際は、北海道清里町役所や観光協会などで要問合せ
・JR釧網本線緑駅よりタクシーで10?。緑駅付近から先は、売店や食堂、自動販売機などありません。
※摩周湖はアイヌ語で「カムイトー(神の湖)」と呼ばれ、神の子池は「カムイトー(神の湖)」の子供とされ、”神の子池”と呼ばれているそうです。
※ヒグマの生息域です。飲食できる場所も無く、匂いでヒグマを誘引する原因にもなるのでオススメ出来ません。
「天空の楽園」
「極楽にでも来たかの様な美しい浮島湿原」
とも言われる「浮島湿原」は、浮島湿原入口の駐車場から、シラカバやダケカンバなどが生い茂る森の中の木道を、1.6km歩いた先にある秘境湿原です。
深い森の中を歩き続けて、パッと、突然視界が開けるので驚きますが、そこには生い茂る草の中に木道が続き、ところどころ生えているエゾマツが、何ともよい雰囲気を醸し出していました。
さわやかな高原の風が心地よい、まさに「天空の楽園」「極楽にでも来たかのような美しい湿原」が広がっていましたが、それ以上に凄いのが野鳥の大合唱で、一体何羽の野鳥が”さえずって”いるのか、それだけでも癒される世界が広がっていました。
浮島湿原は標高870mの高層湿原で、面積は22ha、周囲3kmという広大な湿原で、大小70以上の池塘(ちとう)と呼ばれる池があり、湿原の水の豊かさが分かります。
木道に沿って歩いて行くと、さっそく池塘が青空の青さを映し出し、美しい浮島湿原の景色に華を添えていました。
しばらく佇んで風が無くなるの待ちます。
ふと頬の風が当たらなくなると、そこには青空に映える白い雲にエゾマツなどが逆さに映り、水鏡の池塘に写る一枚を撮ることが出来ました。
だんだん楽しくなって、池塘に映る景色を撮っていると、遠くで
「ガサガサ」
と言う音がしました。
ふと顔をあげると、エゾシカの親子が池塘の奥を歩いており、開けた場所でバンビが不審そうな表情??でこちらを向きました。
慌ててバンビにピントを合わせて撮影。
母親のエゾシカは、バンビに
「人間だから大丈夫よ」
とでも言った感じでバンビを促しますが、バンビは人間が珍しいのか、しばらくじっと私を見つめていました。
少しして安心したのか、池塘の水を飲んだり飛び跳ねたり、母親のエゾシカに甘えたりと、森の奥に消えて行きましたが、その間3分ほど、エゾシカ親子のほほえましい姿が見れて良かったです。
そう言えば池塘の辺りには沢山のエゾシカの足跡があり、頻繁に水を飲みに来たりするのでしょう。
エゾシカに限らずこう言った池塘は、野鳥の水場やカエルの産卵場、昆虫が生息する場として非常に価値があり、ずっと聞こえる野鳥の大合唱は、まさにこう言った湿原があるから聴く事が出来る訳で、まさに生き物の楽園でもあります。
ところで、浮島湿原の「浮島」とは、
(池沼で水草などの植物の遺骸が積み重なり泥炭化して、水面に浮いているものをいう)
とありますが、その浮島に草などが生え、浮島なので風により移動します。
浮島湿原ではいくつも浮島を見つける事が出来ますが、それが湿原の名前になり、中には人間が乗っても沈まないほど大きな浮島があるそうですが、残念ながら、湿原内は木道以外に立ち入る事は禁止されてます。
さらに湿原の奥に進むと、アキアカネやヒョウモンチョウなどの昆虫が飛び交い、ワタスゲやツマトリソウなどの花々も咲いていました。
青さが美しい「ルリイトトンボ」が、コウホネの葉に止まる瞬間を待ちます。
飛ぶ昆虫を撮影するのは難しいですが、息を殺して、ピントとタイミングを合わせて何とか撮影できました。
湿原内には休憩場も座る場所も無く、飲食は難いですが、こんな素晴らしい自然の中で食べるおにぎりや水は、立食でも、ひと味もふた味も美味しく感じる事が出来ましたし、ずっと耳に心地よく聞こえる野鳥の大合唱は、まさに
「天空の楽園」
「極楽にでも来たかの様な美しい浮島湿原」
と思いました。
浮島湿原の木道は、40分から1時間ほどで周れるとされてますが、散々写真撮影や動物などを見ているうちに、2時間以上も滞在してしまいましたが、ぜひ「天空の楽園」とも言われている浮島湿原は、時間を取って訪れて頂けたらと思います。
〇アクセスなど〜
・旭川紋別自動車道の浮島ICから国道273号線を北へ(滝上・紋別方面)、浮島トンネル手前のダート道を右折。浮島ICから浮島湿原駐車場まで車で約30分(事前に滝上町観光協会HPなどで、場所の検索が望ましい)
・浮島湿原駐車場(無料)のみにバイオトイレあり。付近に売店や自動販売機も無いため、事前に飲食物は購入してからが望ましい。
・標高850mの高層湿原ですが、本州で言う1500m級の気候に匹敵するとされてます。急な天候悪化に備え雨具など持参し、また湿原までの木道は、雨後などは雨水が溜まっていることがあり、長靴が望ましいです。
・国道273号線からそれると、携帯電話はずっと圏外になります。ヒグマ対策も含めてツアー参加や、複数人で行くのが望ましいです。
・11〜5月は降雪や積雪のため、行くことはできません。
小清水町の国道244号線沿いの、オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)に挟まれた細長い砂丘に、毎年春から野生の花々が咲き誇る「小清水原生花園」があります。
特に夏季は、大輪のオレンジ色のエゾスカシユリや黄色のエゾカンゾウ、ピンク色のハマナスなどの花が咲き、最も華やかな季節になります。
「小清水原生花園」は長細く全長8kmあり、その中ほどに売店などを備えた「小清水原生花園インフォメーションセンターHana」と言う施設と散策路があり、ここで原生花園の花々を間近で観察することができます。
駐車場を降りて南東方向を望むと、ひろいひろ〜い牧場の奥に、険しい山容の「斜里岳」が望めます。
このひろいひろ〜い牧草地には馬が放牧されており、その奥に聳える斜里岳の絶景を望むだけでも、ここに来た価値がありますが、ここから濤沸湖木道を歩いてみました。
まるで匂い立つような牧草の香りとヒバリの”さえずり”は心地よく、木道の終点には、野鳥観察デッキがあります。
訪れる観光客の皆さんが、斜里岳をバックに写真撮影を行われますが、本当に”さえずり”を聴いているだけで癒されます。
観光客の姿に気づいたのか、馬が近寄ってくれたのは嬉しかったですが、青空と斜里岳をバックにした、北海道らしい一枚を撮ることが出来ました。
斜里岳を撮影するのに、この観察デッキは人気の場所ですが、春先は残雪が残る斜里岳が、秋は紅葉の斜里岳を望む事が出来ます。
春と秋は夏より空気が澄んでいるので、もしかしたら夏季は原生花園の花々が、春や秋は、この野鳥観察デッキが良い写真が撮れるかもしれません。
インフォメーションセンターHanaまで戻り、次は原生花園の散策路を歩きます。
ちなみに「原生花園」とは、人の手がほとんど加わっていない、自然のままの状態で野生の花々が咲く湿地や草原地帯を言います。
またココには滅多に見られない「クロユリ」が咲きます。
エゾスカシユリなどが咲く前の初夏にひっそりと咲き、背も低いため、私もなかなかその姿を見る事が出来ませんでしたが、名前の通り黒色の花びらが特徴的な珍しいユリで(よく見ると黒色では無く、非常に濃い紫色をしてますが・・。)、一見の価値がありますので、その時期にいらしたら、探してみるのも良いかもしれません。
5分ほど散策路を歩くと、天覧ケ丘展望台に着きます。
ココからは原生花園の花々を介して、南側は濤沸湖の奥に藻琴山が、東側は斜里岳や知床連山が、北側はオホーツク海が望め、西側は能取岬など、360°展望が開けた絶景を望めます。
オホーツク海からの風も心地良い絶景スポットですが、ずっと匂っていたハマナスの何とも言えない香りが、この絶景に華を添えている感じもします。
海水のオホーツク海と、汽水の濤沸湖に挟まれた砂地の原生花園なのに、どこから淡水が湧いているのか分からない
「不思議な花畑」
とも言われますが、花々と緑、山々や海の絶景、ハマナスの香りと野鳥のさえずりを一度に体感できる、まさに贅沢な時間を過ごせる展望台かもしれません。
先ほど行った野鳥観察デッキも望めますが、付近には沢山の馬が草を食んでいました。しばらく見ていても、その姿は動く事が無く、見飽きることが無い景色が、そこにありました。
散策路は更にオホーツク海沿いに続き、小清水海岸へ出ます。
海が穏やかなら、流木に座って休憩するのも良いですが、オホーツク海は冬季は流氷が浮かぶ冷たい海で、夏でもそれほど水温は上がらないので、手を漬けて、海水の冷たさを体感していただくのも良いかもしれません。
また乾いた砂浜を靴を摺るように歩くと、「キュッキュッ」と音がする「日本最北の鳴り砂浜」でとして知られています。
コツが分からないと、なかなか音がしないかもしれませんが、挑戦して頂けたらと思います。
インフォメーションセンターHanaには、季節ごとの花々の開花情報や写真展示、大画面シアターで、季節ごとの原生花園の映像も流れていました。
また売店やトイレ、ご当地ソフトクリームも販売してますので、休憩がてら利用できますし、ここでレンタサイクルを借りて、さらに小清水原生花園を散策することもできます。
インフォメーションセンターHana付近は、原生花園のほんの一部ですので、もっと花々が群生しているスポットもありますし、間近で馬が接近してくれるスポットもありますので、是非広大な小清水原生花園をくまなく散策して頂けたらと思います。
〇アクセスなど
・JR釧網本線「原生花園」駅よりスグ。
・女満別空港〜ウトロ間バス便「知床エアポートライナー」、その他路線バス便あり。原生花園下車
・国道244号線沿い「小清水原生花園インフォメーションセンターHana」を目印。無料駐車場有
・「小清水原生花園インフォメーションセンターHana」内に、売店やトイレあり
・食堂は、道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」などを利用。(小清水原生花園の東端)
・冬季は散策路は閉鎖されています